【学生起業×旅】自分の殻を破った先に見えた新しい世界と出会い

学生起業

今回の先輩大図鑑は、関西大学商学部2年生のよしよしこと吉田圭吾さんにインタビューをさせていただきました!

吉田さんは、2年生の後期より休学中で、現在は12月にオープンしたばかりのシェアハウスを運営しています。そのシェアハウスの場所は、京都の金閣寺の近くなんだとか…!

中学・高校生時代は根暗で人とコミュニケーションを取ることが大の苦手だった彼は、“あること”をきっかけに自分自身の殻を破り、現在は日本中をヒッチハイクをしながら旅を続けるようになったそう。

今回のインタビューでは、「旅」と「学生起業」の2つを中心にお話していただきました!

本来の自分を表に出せず、辛い思いをしている学生さん、“旅”に憧れを持っている学生さん、自分の夢を追いかけながら学生生活を送りたい学生さん、必見です!

今の自分をかたどっている原体験の数々

ー吉田さんは今まで日本全国様々な場所に旅をされたそうですね。旅を始めるに至った背景を教えてもらいたいと思っています!ぜひ今までの吉田さんの人生や、原体験などを教えてもらえると嬉しいです。

旅を始めるに至った背景はかなり自分の今までの人生の紆余曲折が関係しているので、簡単に今までの僕の人生をお話しさせてもらいますね。

 

ギャップに悩まされた中学生時代

僕は中学受験をして、中高一貫の私立の学校に通わせてもらっていたんです。でも、その学校では、自分は何でもうまくこなせる人ではないということに直面してしまって。

しかも、自分は家庭環境が結構複雑なことも重なって。周りはみんなお金持ちだし、夫婦仲良いし、自分の状況を誰にも相談できなかった。極めつけに、当時僕は思春期で(笑)。難しい状況が全て重なってしまって本当に辛かった。

今の僕からは想像できない、とよく言われるんですけど、一言も話さないくらい根暗な人間で、完全に自分の殻に籠っていたんです。

人生を変えた高校時代のオーストラリア留学

そんなこんなで中学時代を過ごして、自分の人生の転機になったのは、高校の時、母親に勧められて行ったオーストラリアでの1か月間の留学なんです。

それが自分にとっての初海外だったんです。そこで出会ったホストマザーがいい意味でめちゃくちゃぶっ飛んでる人で(笑)そのホストマザーには2人の息子さんがいて、週7でほんまにいろんな習い事をさせていたんです。僕はそのホストマザーに何でそんなにいろいろやらしているの?と聞いたんです。

そのとき、いろんな選択肢がある中から好きを選んだほうがよくない?って言ったんです。なるほどって、すごい思いました。その留学で一番忘れられへん言葉があって。

迷惑をかけてもいいよ。でも人から迷惑をかけられたときに許してあげられる心を持てって言われたんです。そんな価値観あるんやって、感動した。昔の僕は笑っていることが本当になかったんです。自分が笑っている時のことを覚えていないくらい。

でも、そのホストマザーがずっと笑っている人だったんですよ。「何でもOKOK~!」っていうそんな感じの人やって。そのとき、僕は今まですごい狭いコミュニティの中で生きていたんだなって気づいたんです。だからこの留学をきっかけに、自分が好きなように生きていこうって思ったんです。

辛い高校3年生期間を乗り越えて

高校3年生の1年間はバレーボール部に所属しながら、家事も全部やっていました。周りの友達にも家庭環境のことについては一切相談できなくて辛かった。もちろん、留学に行って人と話せるようになったという部分は変わってきたけれど、内面的な部分、特に精神的には本当に辛い時間だった。

「旅」と出会った大学時代

初旅で「旅」の魅力に出会う

ー中学・高校時代の苦難や転機と向き合い、どのような経緯で「旅」に熱中する大学生活を創り上げていったのでしょうか?

高校の時までは何かしたくても環境的に、何かしたくてもできないことが多かったんです。

でも、大学には「自由」っていうイメージを持っていて。「やりたいことたくさんやるぞー!」という思いを持っていたんです。それまでは一度も旅とかしたことなかったんですけど、土日を使って、1泊2日とかで電車で初めて香川県にある小豆島に渡ってみたり、岡山県にほんまにノープランで、調べもせんと、そのまま行くっていう経験もしましたね(笑)

でもやっぱり初めてだったらか、ハプニングはたくさんありましたね…最終便のフェリーに乗ったはいいけどホテルわからんとか(笑)そういうときに地元の人に「大丈夫、兄ちゃん?」とか声をかけてもらって、人のあたたかさに触れたことがとても印象的だった。

世界一周の夢を持つ人々との出会い

大学1年10月にピースボート(※世界一周の船旅)に出会ったんです。

もともと僕は留学に行こうと思っていたんですけど、留学という選択を取ってしまうと1か国しか見られへんなって思って。僕の夢としては、「いろんな人や国に行って、いろんな出会いを経験したい」っていうものなんですよ。

それでピースボートに出会って。ピースボートってすごい世界で(笑)そこには世界一周を経験したい人しかいないんですよ(笑)いろんなバックグラウンドや価値観を持っている人がいて、年齢層もバラバラなんです。転職する前に世界一周を目指す人とか、はたまた定年退職したおじいちゃんおばあちゃんがいたり。

自分が抱いている夢に向かって新しい環境に一歩踏み出してみたことで、同級生との繋がり以外の繋がりが広がった瞬間がものすごく楽しかった。

 

ー自分と同じ夢や目標を持っている人達が集まるコミュニティに飛び込んでみるってとても大切なことですよね。自分が想像している以上に、そのコミュニティの中での出会いってかけがえのない経験になったりしますもんね。

人生を変えた15分の「ヒッチハイク」

ーそれでは、吉田さんの「旅」には欠かせない「ヒッチハイク」との出会いについて詳しく教えてもらいたいです!

ヒッチハイクを始めたのも、このピースボートでの繋がりからなんです!

静岡から大阪までヒッチハイクできた同い年の男の子に出会ったんです。ヒッチハイクという言葉は知っていたんですけど、実際にやっている人おるんや!って衝撃的でした。その子との出会いがあってすぐに、大坂市内で初めてヒッチハイクをしたんです(笑)梅田~難波の15分のヒッチハイクが、僕にとっての初ヒッチハイクでした!

人生初のヒッチハイクの様子

たった15分間のヒッチハイクだったんですけど、それが自分にとってめっちゃ大きい変化があって。

車に乗せてくれた人がガールズバーの店長さんだったんです。普通に生活していただけじゃ絶対に出会えなかったなと思ったとき、こんな人と出会えるんだ!と感動したんですよ。

その経験の後、ヒッチハイクで1年間で約25台の車に乗せてもらいました(笑)!

「ヒッチハイク」は“移動手段”ではなく新しい価値観との出会いの場

ー吉田さんにとって、「ヒッチハイク」をすることには、どのような思いや考えがあるのでしょうか?

ヒッチハイクの様子その①

僕は、「ヒッチハイク」のことを、移動手段ではなく、新しい価値観に出会うためにやるものだって思ってるんです。乗せてくれる人も、ヒッチハイクをやる側も勇気がいることだし、「普通」にとらわれていたら絶対にできないことだと思うので。

今まで、ヒッチハイクで僕を車に乗せてくれた人は、大学生グループ、主婦、ラッパー、高校生夫婦の車などなど。例えば、「高校生で夫婦」と言うと、社会的にはかなり偏見があると思います。でも彼らは望んで、熱い思いをもって夫婦になったと言っていて。見た目とか世間一般的な考え方にとらわれるのではなく、「この人知ったらどうなるんだろう!」という関心を向けることが大切だって気づいたんです。

▲ヒッチハイクや一人旅で吉田さんが訪れた県と出会った方々

ヒッチハイクに挑戦してみて、自分はコミュ障だったけど、話す力もついたし、何より自分の価値観を本当に広げることができているんです。

もちろんヒッチハイク自体にも偏見があると思うけれど、個人的にはぜひ挑戦してみてほしいなって思っています。

 

ーヒッチハイクと聞くと、やはり危険性を伴うものであるというイメージはあるかと思いますが、それ以上に、人との出会いに魅力があるということを読者にみなさんに知ってもらいたいですね!

旅で出会った人の紹介から紹介で、名古屋でバーの1日店長をしたことがあったそう。

友達0人からのスタートで、席数満席になるまで営業したそうです!

休学。そしてシェアハウスの運営に挑戦

シェアハウス運営に込めた思いとは

ー吉田さんは12月1日より、シェアハウスの運営を開始したそうですね!「旅」を続けながら、シェアハウスを運営するに至った背景を教えてもらえますか?

やっぱり、シェアハウスを始めたきっかけは、家庭環境の問題に向き合ったことが原点ですね。居場所がないという状況を解決したいと思って。「素の自分が出せる」環境を作りたい。何より自分がその環境を一番求めているんですよ。

 

ーなるほど。シェアハウスを運営するにあたって、どのようなシェアハウスを目指しているのですか?

お金は特に求めていないんです。僕は旅をする中でつくづく人の繋がりってすごいなと思っているし、旅でいろんな人の出会ったことで、自分が変われたと思っているから。だから、自分が運営するシェアハウスも、いろんな価値観をもっている人に出会える場にしたいし、いろんな価値観を認め合える環境にしたいと思っています。

特に僕のシェアハウスは、「自分を上手く表現できない人」が集まれる環境にしたいという思いを持っています。時間がゆっくり流れていて、否定が無い場所。ありのままの自分を受け入れてもらえる。そんな場所にしたいです。

旅の出会いが自分の挑戦を支えてくれる

ーやはりシェアハウスを運営するとなると、少なからず経営の知識が必要になってくるのではないかと思います。

ヒッチハイクの様子その②

正直僕は、経営の方法は自分一人では分からないです。でも、今まで自分が作ってきた人との繋がりを使って、友達に相談したり、今まで出会った人たちに自分の思い伝えたときに協力してくれる人がいて、またその人達が別の人に繋いでくれて。

そうやって自分の人脈を使うことで今自分の目標を叶えることができているんです。

シェアハウスって家具家電の購入に初期コストがめちゃかかるんですけど、実は全て人からもらったんです(笑)めちゃくちゃ面白いエピソードがあって、たまたまインスタで繋がった人で、いつか会いたいなと言ってくれた人が、初対面で東京から大阪まで炊飯器を抱えて持ってきてくれた(笑)

 

ー(筆者、吉田さんともに大爆笑)

炊飯器を抱えながらスタバで話しをしたのがめちゃいい思い出ですね(笑)

 

ー今までの「旅」での出会いが吉田さんの夢の実現に繋がっていったのですね!素敵です。

こちらが炊飯器を持ってきてくれた方との写真

「繋がり」を持ち続けることの意義

行動の根源にある熱い思い

ー吉田さんは旅、そしてシェアハウスの運営で様々な人との出会いがあったかと思います。そんな吉田さんにとって、「繋がり」を広げていくことに、どんな意義があるのでしょうか?

誰しもにあてはまるけど、誰しもが何らかのコミュニティに所属していると思うんですよ。その中のコミュニティってわりと同じ価値観を持っているから仲良くなりやすかったりしますよね。

でも僕は旅したことによって、その自分が持っていたコミュニティの外の価値観に触れることができたからこそ、知らない世界を知ることができたと思っているんです。

 

もともとヒッチハイクとか、起業とかっていう選択肢もしらなかったし。

だから、人と会って「繋がり」を広げていくっていうのは、自分の価値観を広げていくことだと思っているんです。

僕は、「価値観を広げる」ために、旅したり、シェアハウスを運営してます。

 

ー高校時代に出会った、留学先のホストマザーの言葉に「いろんな選択肢の中から好きを見つける」ということがありましたが、やはり現在の吉田さんの行動の原点にはいつも彼女の言葉があるのでしょうか?

そうですね。これからやっていきたいことはいろいろあるんですけど、その一つとして、「大学生の選択肢を増やしたい」という思いがあるんです。

大学生って大半が“就職”という中でしか進路を決められないと思っている人も多いと思うんですよ。

だからこそ、自分が旅をしてたくさんの人の「生き方」を知ったという事を活かして、就職以外にもいろんな選択肢があることをまず知ってほしい。

それしか道を知らないでその道を選ぶことはもったいないと思っているんです。

ゆくゆくは大きなコミュニティスペースの運営だったり、イベントの開催みたいな、「人との繋がり」が広げられる活動をしていこうと思っています。

ヒッチハイクの様子その③

人生のテーマ

ー様々な経験を全力で語ってくださった吉田さん。最後に吉田さんの人生のテーマをおしえてください!

僕の人生のテーマは「死ぬまで好奇心と向上心を持ち続ける」ということです。

いろんな大人を見てきて、年齢重ねてここまででいいか、と諦めてしまうことはもったいないことだと感じました。だから、いつまでも子ども心というか、「なんで?!」という疑問を持ち続けていきたい。ワクワクして生きていきたいです!!!

ヒッチハイクの様子その④

最後まで全力でインタビューに答えてくださった吉田さん。

今までの自分を越え、新たな世界を切り開き続ける姿は、きっと読者のみなさんにも希望や勇気を与えてくれることと思います。

吉田さんは、「人はいつだって挑戦していく中で変わることができる」ということを身をもって教えてくださいました。

吉田さんの言葉が、みなさんの挑戦への一歩に繋がることを願っています。

 

 

 

 

 

コメント

  1. […] さらにひかるさんは先輩大図鑑vol.28インタビュー協力者である吉田さんのお友達で、彼の記事を読んで自らクルーズに声をかけてくださいました。その行動力の秘訣についても語っていただきました。(吉田さんの記事はこちら) […]

  2. […] さらにひかるさんは先輩大図鑑vol.28インタビュー協力者である吉田さんのお友達で、彼の記事を読んで自らクルーズに声をかけてくださいました。その行動力の秘訣についても語っていただきました。(吉田さんの記事はこちら) […]

  3. […] (吉田さんの記事はこちら) […]

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