【長期留学】 周りのサポートのおかげで成し遂げた部活と留学の両立

留学

今回の先輩図鑑は、津田塾大学国際関係学科4年のサキナさん。

サキナさんは、大学3年次に、カナダでの長期留学を経験しました。日本の大学では週4日以上練習がある競技ダンス部に所属し、多忙な学生生活を送る中で、彼女はどのように留学を決意し、どのような留学生活を送ったのか、お話ししてもらいました。

部活や勉強、アルバイトなどで多忙な学生生活の中でも、留学を果たしたい!と思っている方、必見です!

私費留学という選択

ーサキナさんは私費留学でカナダにあるトンプソンリバーズ大学で長期留学を経験されたそうですが、なぜ私費留学、カナダ、そしてその大学を選んだのでしょうか?

まず、私費留学を選んだ理由は、自分のレベルに合った大学が選べるから。あと、自分の好きな国や大学を幅広い選択肢の中から選べるからかな。

カナダを選んだ理由は、ただ漠然と留学するならカナダ!って決めていたからなんだよね。あと、私は主に多文化共生について授業で学んでいるから、多民族国家であるカナダを訪れて、多文化共生を肌で感じたかったっていうのもある。あとは自然が豊かなところが良かったからかな。

トンプソンリバーズ大学を選んだ理由は、トンプソンリバーズ大学では、語学の勉強と大学学部の授業が同時に受けられて、英語に少し不安があった私にぴったりだと思ったからだよ。

▲長期留学における一般的な流れ一例

ーサキナさんは寮ではなくホームステイをされていたのですよね?

そうそう。私が以前短期留学を何回かした時もホームステイを選択したことが多くて、すごく楽しかったから今回もホームステイにしたんだ。でも1回目のホストはお父さんが気分屋だったんだよね。その夫婦は喧嘩が多くて、その家では十分に英語が話せないと思ったし、初めてホームステイで、ストレスを感じたの。だからホストファミリーを変えてもらった。

2回目のホストファミリーは本当に良い方々だった。とにかくご飯が美味しいし、その家にいた10歳の女の子ともすごく仲良くなったよ。日曜日は親戚も呼んで、みんなでディナーをするっていう素敵な習慣があったんだ。

カナダの自然を満喫するサキナさん

ー素敵なホストファミリーと過ごせてよかったですね!サキナさんの考える、ホームステイのメリットは何でしょうか?

私は英語が話せるようになりたくて留学したから、まず1つ目のホームステイの良さは24時間英語に触れられること。2つ目はメリットでもありデメリットでもあるのかもしれないんだけど、ホームステイは自分次第で良くも悪くも大きく変わること

自分からたくさん話しかけて、ホストと関わろうとすれば、親密になることができる。逆に自分で動かなかったら英語力も伸びないし、ホストとも仲良くなれないと思う。3つ目は、単純にカナダの家庭の暮らしを楽しめること。サンクスギビングでは伝統料理を食べれたし、クリスマスはツリーの下にプレゼントが置いてあるっていう日本とは少し異なるイベントも楽しめた。

 

ー留学で楽しかったことはありますか?

毎週水曜日に老人ホームでボランティアをしたことかな。ボランティアの授業を取っていたから、授業の一環だったんだ。このボランティアでは、おじいちゃんおばあちゃんと一緒にダンスしたり、お話ししたりした

人と喋って関わることを目的として留学していたから、楽しかったな。これは旅行ではできない体験だとも思った。同じ年代の大学生だけではなくて、おじいちゃんおばあちゃん達や老人ホームの職員さんなどのいろんな年代の人々のお話を聞くのは面白かった。

留学先での日本人留学生との関わり方

ー逆に留学期間中、大変だったことはありますか?

日本人の留学生とどのくらいの距離で関わるかが難しかったなあ。私は日本人がいない大学に行きたかったけど、たまたま私が行った時は大学に日本人留学生が多かったんだよね。予想外だったから驚いた

日本人留学生の中には日本人同士で固まっている人もいるし、日本人同士でいるときに自分だけ英語で話すと意識高いとか言われちゃうかもしれないし…たまに何のために留学しているんだろうって考えることもあったし、日本人を避けてしまった時もあった。

だけど、それだとコミュニティが広がらなかったんだよね。そこで、日本人プラス他の留学生を交えて遊ぶようにしたんだ。そうしたら自然と日本人同士でも英語を話すようになると思って。最初に思い描いていた留学とは違う部分も多かった。

でも、自分1人でコミュニティを広げようと頑張るよりも、日本人の友達がいたからたくさんのコミュニティを増やすことができたし、精神的な面でも支えられたよ。今となっては、より充実した留学生活になったと思う。

 

ーカナダでの留学を通して学んだことはありますか?

今考えると本当によくないんだけど、留学前はネイティブスピーカーと話すことだけにフォーカスする自分がいたんだよね。でも全然そんなことはなくて、英語を通じていろんな人と関わることができることを再確認できた。

カナダ人よりも留学生と仲良くなることが多かったから、いろんな国(特にベトナムや韓国人など)に友達ができて嬉しかった。

友人と一緒にショッピングを楽しむサキナさん

周りのサポートのおかげで成し遂げた部活と留学の両立 

ーサキナさんは日本の大学で競技ダンス部に所属していたそうですが、忙しい部活動と留学準備を同時に行うことの苦労は何でしたか?

私の所属していた部活は週4日以上練習があったから、留学前の準備期間が大変だったな。中でも時間の管理に苦労した。生活の大半を部活に割いていたから、空いている隙間時間で留学のための資格取得やGPAを保つ勉強をすることを頑張った。

あと、朝バイトを始めることで、時間を有効活用するようにした。どれも疎かにしてはいけないと思っていたから、全部同じ努力量にすることに苦労したかも。

 

ーなるほど。忙しい生活の中で、留学と部活動を両立することができた秘訣は何でしょうか?

本当に周りのサポートのおかげだと思ってる。留学を諦めて部活動一本に絞ることも考えたけど、小学生の頃から漠然と留学をしたいって想いがずっとあったんだよね。

留学する夢を諦めきれずに、部活のみんなや両親などにたくさん相談した。部活の中で留学に挑戦した人は1人もいなかったから、私が最初の1人だったんだけど、先輩も同期も留学することを咎める人は誰もいなくて、むしろ「サキナが部活と留学を両立するロールモデルになれるのでは」と周りが背中を押ししてくれたんだ。具体的には部活動の役職を他の同期が担ってくれたり、留学中も部活がどのように動いているのか連絡をくれた。

家族は私の「留学」という夢を素直に応援してくれた。部活に絞って留学を諦めそうになった時も、本当にそれでいいのか聞いてくれたからこそ、頑張れたと思う

 

ーたくさんの方がサキナさんを支えてくれたのですね。周りのサポートを受けて、サキナさんはどのように行動したのですか?

みんなが応援してくれている!きちんとやり遂げよう!という気持ちになって、留学準備期間中の勉強、部活、アルバイト全部頑張った。苦労したことにもあるけれど、隙間時間を大切に行動して、とにかく時間を大事にした。

あとは、それができているのは私だけじゃなくて、部活の同期、メンバー、家族、友達のおかげってことを絶対に忘れないようにしていた。

今思うのは、部活と留学のどっちも諦めずにやり遂げて良かったやりたいことはやるべき。よくことわざで、「二兎を追う者は一兎をも得ず」っていうけれど、自分のやりようで、二兎追って二兎ゲットすることもできるんじゃないかなって思う。

でもその中でも、それが成し遂げられたのは周りのサポートのおかげ自分のことも大切だけど、自分のことだけを考えるのではなくて、周りのこともしっかり気にかけることが大切だと思う。感謝の気持ちを忘れずに!

先日競技ダンス部を引退した際の写真

ー最後に、今後留学を目指す学生に一言お願いします。

百聞は一見にしかず!迷ったら小さなことでもいいから挑戦して欲しいです!

どんなに難しそうに見えても諦めないことが大切。失敗したらそれはそれ。頑張った過程、トライしたっていう事実いつか自分のものになって返ってくるはず。あと、自分の周りの人を大切に過ごしてください!!

okanagan lakeを訪れたサキナさん

部活以外にも勉強やアルバイトで多忙な生活の中、留学と部活の両立を成し遂げることができたサキナさん。しかし、それは自分の努力だけではなく、あたたかい部活の仲間や家族のサポートがあったおかげであると話してくれました。

サキナさんのように留学先に日本人留学生が多いことで距離の取り方を悩んでいる学生も多いのではないでしょうか。自分の置かれた環境を嘆くのではなく、サキナさんのように工夫をすることで自分の環境を変えることは可能です。

この記事が忙しい中でも留学を目指すみなさんの「きっかけ」になることができれば幸いです。

コメント

  1. […] ※ホームステイを経験した他の先輩の記事はこちら […]

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