【課外活動】好奇心を大切に。一度きりの人生、全力で楽しむために

学生団体

今回の先輩大図鑑は、大阪市立大学の由比明音さん。

明音さんは国際交流団体の代表を務めながら、10以上のアルバイト経験を持ち(第一次〜第三次産業までコンプリートするため、現在は農業バイトを探しているそうです!)、人生をより楽しむために「お酒を飲みながらフライドポテトは食べない」などの自分ルールを設定し……好奇心のままに全力で突き進んでいます!

導入文を読んで、明音さんが一体どんな人物なのか気になったそこのあなた!ぜひ最後まで読んでみてください♪

明音さんの軽快な関西弁トークから、人生を楽しむ活力をもらえるはずです!

好奇心を満たすための選択

国際交流団体、OGMとの出会い

ー明音ちゃんは、国際交流団体の代表をしてるよね?どんなことをしてるの?

OGMという大阪市立大学(以下、市大)の国際センター所属の学生団体で、留学生と日本人学生をつなげる役割をしてる。主に留学生サポートとか、日本人と外国人が集える場所づくりをしてるんだ

OGMに入ったきっかけは?

自分の勉強もしながら国際系のことを続けられる唯一のサークルが、OGMだったんよ。私の大学は“大阪市立”だから、この周辺の地域に根差してるんだ。公共経営学科とか工学部での都市創造学科があったりと、特色がある大学やねん。

国際系の高校に通ってたから国際系の大学に進むことを考えてた。でも、めちゃくちゃ国際系に興味があったってわけでもなかったから、それを専攻にしちゃうと自分の性格上すぐ飽きるだろうと思ったんよね。自分の身の回りにあること、自分の将来と繋がることを勉強したくて、ビジネス経営商学科を選んだ。

本当はね、自分で英語とか国際系のことも勉強も続けられるように、そういう特色のある大学に行きたかった。一番行きたかった大学はわりと国際色が強かったんやけど、市大はバチバチに「地域!」って感じで、グローバルとは無縁だったんよね。国際系のものが全然ないねん。ほんまに無い。自分で探さんとあかん。100以上もあるサークルの中で、国際系のサークルが3つしか無いねん。その中でも、活動頻度とかのバランスも見て、自分に合った形で国際系の活動を続けられるのは、OGMだけだったんよね。

異文化に対する偏見をなくすために。

自分の世界を広げるためのイスラームの学び

▲ジャパンダアワセンターでのディスカッションの様子

ーそこで、ジャパンダアワセンターを知ったんだね(筆者と明音さんはここで知り合いました)。読者のみなさんに、簡単にどんなところか紹介してください!(笑)

イスラム教徒の生活の全てが学べる場所です。マレーシア人でムスリムのゾルさん(センターの社長さん)からイスラム教の話を聞いて、インターン生の考え方とムスリムの考え方の違いをディスカッションします。たまに社会見学にも行きます。この前は、ハラールミートの製造工場の見学に行きました!

ハラールとは?

 アラビア語で、イスラムの教えで「許されている」という意味。「ハラルフード」とは、イスラム教(ムスリム)の戒律によって食べることが許された食べ物を指し、特に「ハラルミート」はイスラムの方法で加工された食肉を指す。

ーどういう経緯でダアワセンターを知ったの?

ダアワセンターのあるインターン生が、大学の地域連携センターからOGMに声をかけてくれて。新学期になってから、コロナで留学生が全く来なくなって、「国際交流団体なのにどうしよう」って焦ってたんよ。そんな時に、向こうから「イベント一緒にしましょうよ、国際交流しませんか」って声をかけてくれて。こっちからしたら本当にありがたい話で、すぐに乗った。合同で日本人とマレーシア人の交流イベントを開催して、たくさんおしゃべりして、ボードゲームして、ハラール料理を食べて……みたいな!

▲OGMの交流会。インドネシアからの留学生と

そこから、どうしてインターン生になろうと思ったの?

最初は、単純に外国人と交流する場所だから興味を持ったんだ。だからイスラム教を勉強したいって最初から思ってたわけじゃない。イスラムって聞いて抵抗がある人もいる中で、「イスラム教って何?」って聞かれたときに、代表が「わからへん」って言ったら、みんなを不安にさせてしまうやん?から自分がさっと答えられるようにしたいなと思って、まずは自分がイスラムの基礎知識を身に付けようと思った 

ダアワセンターを知るまでは、全く宗教と触れ合う機会はなかった。ある日、OGMの活動中に、ムスリムの人たちが豚肉を食べられへんのを見て衝撃を受けた。ムスリムは豚肉食べちゃあかんって最初から知ってたけど、実際にその文化を目の当たりにしてびっくりした。そんな感じで初めて触れる異文化に対しては誰でも「うわっ」て思うねんけど、それを差別するのって自分の世界を狭めてしまうと思うねん。そういう偏見を減らしたい。

あとは、自分の将来のためでもある!食べ物、英語、海外、って好きなものを考えたときに、輸入関係の仕事につきたいと思ったんよね。なんでか知らんけど、とくに東南アジアの果物に興味があったから、東南アジアとの貿易に関する仕事がしたいと思ってる。

そのときは、イスラムについての知識が全くなかったから、東南アジアにあんなにたくさんのムスリムがいるとは知らなかってん。でも、その道に進むなら絶対イスラムについての知識がないとあかん。ビジネスマナーとかね。だからいい機会やな、と思って。 

▲ジャパンダアワセンターにて。ディナーはみんなでハラルフード!

とにかく挑戦したい!

10以上のバイト歴。サービス業、製造業の次は第一次産業!

ーOGMの他にも、何かサークルとかバイトはしてるの?

社交ダンス部に入ってたよ。運動部に入ったことがなかったから、入ってみたかったんよね。球技系も考えたけど、経験者が多い競技は、落ちこぼれたくなかったから嫌やったし、肌も弱いから屋内がよかった。で、マネージャーも私には無理やねん。マネージャーやってる人たちはほんまに尊敬してる。自分が競技したいっていう気持ちが大きいし、もしマネージャーやるならお金ほしいって思ってまう、、、。商学部に入ってるくらいだからお金大好きやねん!(笑)

(一同爆笑)

商学部に入るくらいやから、お金大好きやねん。あ、でも絶対かかんといてや、これ!(笑)

(筆者、記事に載せることを決意) 

バイトもすでに7~8個やったな。コールセンターもやった。大学の事務もやった。あ、ヤマト運輸でも働いたし。段ボール運んでさ。めっちゃ重かった、今は絶対無理むり!でも当時は時給に惹かれてやってたな。私は時給1100円以上じゃないと働かん。「あかねはおかね」。覚えといてな!「明音はお金で作られてんな」って!(笑)

ー絶対忘れない(笑)次はどんななんのバイトに挑戦するの?

次は農業バイトをやりたい!第一次、第二次、第三次産業って制覇したいと思って。塾講のバイトで第三次産業はやってるし、第二次産業はちょっとしかやってないけど、某お菓子工場でケーキ作るバイトしたからとりあえずオッケー。問題は第一次産業。まだ触れてない。やらへんと。コンプリートせんと!今頑張って探してるんよ、第一次産業のバイト。農業とか生産業って、普段あんまり関わることができないやん?いろんなことを知ってみたいし、体験したくて。ちょっとでもいいからその世界を見れたらなって思ってる!

人生はゲーム?より楽しむための「自分ルール」

─なんかもうこっちもワクワクしてきた(笑)

ワクワクするといえば、私にはいろんな「自分ルール」があって。しょうもないのばっかりやけどな。一番しょうもないのは、「飲んでるときにフライドポテト食べない」。 

ーなんで!?フライドポテト食べすぎちゃうからってこと? 

そう、でも串カツはオッケーやねん。 

ー食べすぎないから? 

いやいや、関係ない関係ない。そういうルール。変なルール。枝豆も全然止まらんけど、それはオッケー。他にも、例えば、大学生になっても髪の毛を染めないとか。 

(筆者、明音ちゃんのブリーチしたばかりの金髪をみる) 

…染めた。

(一同爆笑)

▲金髪で満面の笑みの明音さん 

「何もルールがないと、生きるの簡単じゃない?」って先輩に言われたんだけど、私はトントントン、と人生うまいように進んできて。今までの人生で、悲劇とかないねん。家族トラブルがあったわけでもないし、大学受験に大失敗したわけでもないし。なんか全然、人生イージーモードで生きてきて。それで、自分でルール設定してみようと思った。マリオカートでも、道に岩とかあるやん。とことこ走ってるよりかは、ここに岩があった方が面白いやん。

特に理由はないし、みんなにも変なやつだなあって言われるけど、貫きたいねん。ちょっと破りそうやけど、守りたいなあ〜みたいなものをルールに設定してる。作ろうと思って作れるものじゃないから、パッと思いついたときに設定する。

ーそれはなんかこう、達成感があるから? 

そうそうそう!ほら、飲んでるときにフライドポテトあったら食べたいやん!でもそれを我慢する、それを乗り越えたときの達成感よ!自分でゲームしてる。なんか簡単すぎるやん、こういうルールがないと。

…でも、別に次に会ったときには、破ってるかもしれやんで(笑) 

“チャレンジ精神”と“飽きっぽさ”

先輩の言葉に気づかされた、自分の個性

 ー明音ちゃんって、すごい好奇心旺盛だよね。自分の好奇心の旺盛さに気づいたのはいつ? 

自分では最初は気付かへんかったんやけど、ある先輩に好奇心旺盛だねって言われてから自覚したかな。

私、自分の軸がある人がめっちゃ好きやねん。「野球部9年やってきましたあ〜!」みたいな。長く何かを継続することが素晴らしいって思ってたから、部活も絶対4年間続けて、何か自分の柱になるものを探そうと思った。だから、大学4年間貫けるものを探そうと思って、ダンス部に入ったけど、無理やってん。

ずっとサッカーを続けてる先輩にこの話をしたら、「俺は逆に、明音みたいにいろんなことに挑戦してるの羨ましいと思うで。結局無い物ねだりやな(笑)」って言われて。

私はいろんなものに手をつけて、結局中途半端に終っちゃってるものも多いけど、それって好奇心旺盛だからこそなんやなって。 

あとは、ダンス部にめっちゃ尊敬してる先輩がいはって。部活やめますって言われたら普通は止めるやん?でも1人だけ、なんでか知らけど止めへんかった先輩がおって。応援するよって言ってくれた。「別にいいねんで、ひとつのことに集中するのも。でも、この部活に残ってても、部活だけに閉じこもってしまう。明音は好奇心旺盛な子やから、もっと世界を見てきて欲しい」って応援してくれて。それで感動して。もう本当に覚えてる。そうやって言われてからやな、自分が好奇心旺盛って自覚したのは。 

“今”興味のあることに全力を注ぐ

ー就活は考えてるの?

考えてない!とにかく今は、興味のあるものに集中してる。4月から3回生(3年生)ですっていうと、「次就活やね」「就活考えへんとね」って会う人みんなに言われるけど、私は今の生活が楽しすぎて。私はそれをずっと続つづけたい。 

だらだらするのが嫌いで。だから就活も、今始めてもだらけてしまうから、スイッチが入ってから全力でグワアっとやるつもり。おばあちゃんに喜んで欲しいから、名の知れた大企業に入りたいけど、今の気分ちゃうから、今はやらん。 

ー自分の人生で大切にしてることってある? 

スケジュールを埋めたがるタイプやねん、テトリスみたいに。いろんな予定が組み合わさってる感じ。自分の人生、自分の時間は限られてるから、その中でどれだけ経験を積めるかっていうのを、トライしてる。収集家みたいな感じやな。コンプリートしたいねん、何においても。地球丸ごと。人生は一度きりやし!

明音さんはインタビュー中、繰り返し「継続力があり軸となる活動がある人に憧れを抱いていた」と語っていました。筆者の目に映る明音さんは、自分を100%前向きに捉えていましたが、自分の個性を「飽きっぽい」「継続力がない」と捉えていたことに気がつきました。

先輩の言葉をきっかけに自身の「好奇心旺盛さ」に気づき、明音さんはそれをポジティブに捉え、いろいろなことに挑戦しています。

自分ルールを設けて、人生を楽しくしようと自分なりの工夫をしている明音さんの人生には勢いがあって、インタビューをしているうちに筆者自身も「これから何に挑戦しようか」とワクワクしてきました。

自分の好奇心を全開にして、面白そうなものに自分から飛びつき世界を広げている明音さんは、軸のある周りに流されない強い女性だと感じました。筆者も明音さんを見習って、好奇心全開で突き進んで行きたいと思います!

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