【私生活 × ビジネス】ハンドメイドアクセサリーで日常を素敵なものに。作家としての活動を通して見つけた、新しい夢

ビジネス

今回の先輩大図鑑は、龍谷大学文学部の石澤優紀さんにインタビュー。

学生生活を送る傍、「日常がちょっと楽しくなるアクセサリー」をコンセプトに、ハンドメイドアクセサリーを制作・販売する作家として活動中。きっかけはなんと、自分用にピアスの金具を付け替えたことだったそう。ハンドメイドの楽しさに気づいた彼女は、ビジネスを通して新たな将来の夢を見つけることになりました。

なかなか知る機会のないハンドメイド作家のお仕事にまつわるお話から、活動を通して得た知見や将来の目標について語っていただきました。アクセサリー好きの方、そしてマーケティングや情報発信の仕方について知りたい方、必見です!

趣味のアクセサリー作りがビジネスになるまで

ハンドメイドを始めたきっかけ

ー優紀はいつアクセサリー作り始めたの?

高3の夏休みに作り始めて、受験が終わった春休みに売り始めたよ!

 

ー高校生の時だったんだね。きっかけは?

当時は今と比べて可愛いイヤリングが少なくて、ピアスを買って金具を付け替えてたのが始まり。元々物を作るのが好きだったのもあるんだけど、意外と自分でも作れるじゃん!ってなったんだ。そこからレジン液とか、輸入したビンテージボタンを使ったアクセサリーを作るようになったの。

 

ー最初は自分用に作ってたんだね。そこからどういう経緯で売ることになったの?

作ったものを友達にあげたのが始まりだったんだよね。アクセサリーをあげた友達から口コミが広がって、「私も欲しい」「売って欲しい」って言ってもらえるようになったの。

でも、その時は「自分が作っているのは売れるような物じゃない」と思っていて。ただ、作品を人にあげるだけだと金銭的にも限界があるから、材料費だけもらうようになったかな。そこで、お金を払ってでも自分の作った物を欲しいと思ってくれる人がいるんだ、っていうことに気づいたんだ。

その後、試しにメルカリに出品したら結構売れて…材料費の他にかかる送料とか諸々の費用を徐々に上乗せしていった感じかな。

マーケティングの難しさと楽しさ

ー実際に売りに出すとなると、友人とやり取りするのとは違う手間がたくさんかかるよね。

最初は台紙とプチプチの簡易包装だったんだけど、配送時に傷、破損などのトラブルが起きるようになっちゃって…業務用の小さな段ボールを仕入れて使うようになった。徐々に梱包に凝り始めて、箱を開けた瞬間に感動が欲しいなと思って。自分の世界観に引き込むようなオリジナリティを出すようになったんだ。ショップシール張って、カードも添えてみたり。

▲アクセサリーの梱包。こだわりが詰まっています

ー可愛い!!売り出し始めてから色々な苦労とか試行錯誤があったんだね。

最初は一個売れて満足だったものが、やっていくうちにハンドメイド界の大物作家さんに対する憧れが出て来て、自分もそうなりたいなって徐々に思い始めたあとは、海外からボタンとかのパーツ、材料を仕入れるとなると送料もかかるし、上手く捌かないといけない。好きな物を仕入れるだけじゃやっていけないことに気づいて、「どうやったら売れるか」を考えるようになったんだ。

まずは自分のアクセサリーを知ってもらうことが大事だと思って、ショップのインスタを活用するようになったの。でもこれがなかなか難しくて。ハンドメイド作品がたくさんある中でどうしても埋もれてしまうから…なるべくたくさん写真を投稿して、自分の作品が好きそうな人が検索してそうな#ビンテージ#アンティークっていうハッシュタグつけてみたり。自分の作品を人に見つけてもらうまでが大変だなって今も感じてる。

 

ーマーケティングだ!

そうそう。売り出し方とかをすごく考えるようになって。それがすごく楽しいんだよね!常にどう見せるかをすごくよく考えるようになったの。写真の撮り方によっていいね数とかコメントでの反響が全然違って。

趣味を極めて自分に起きた変化

ー趣味でアクセサリーを作るところから始まって、マーケティングの面白さに気づいたんだね。何か自分の中で変化ってあった?

大学の授業で、北海道の化粧品メーカーとコラボして、新しい企画を考える授業があったんだけど、そういう授業を積極的に取るようになった。あと、今年から就活を始めるにあたって、企画とかマーケティングに関わる仕事がしたいなって考えてるんだ。これも多分ハンドメイドのおかげかな。

あとは、自信がついたことかな。今までは家族とか友達の内輪で共有していたのに、今はいろんな場所に1,500円出して私の作品を買ってくれる人がいる。利益を出したいのはもちろんあるんだけど、自分が可愛いと思って売り出しているものに共感してくれる人がいることが嬉しい。

ハンドメイド作家としての活動

ーいろんな人にアクセサリーを届けてるわけだけど、具体的にどんな風に販売しているの?

基本的には①インスタのDMでやり取り②ミンネ(ハンドメイド作品のフリマアプリ)③お店への委託、かな。コロナが流行り始めて、委託の方は以前のように売れなくなってしまったんだけど。

▲ハンドメイドマルシェ参加時の優紀さん。

社会情勢の変化。暮らしを彩るために、作家としてできること

ー実際に商売してると、社会の情勢がそのまま反映されるよね。

去年、初めて緊急事態宣言が出された直後はオンラインで物凄い数売れたんだよね。でも、それから徐々に委託の方もオンラインの方も停滞してきた感じかな。

 

ー外出自粛でアクセサリーをつける人が減ったりってこと?

それもあると思うんだけど、一番は主な客層でもある学生の経済状況が厳しくなったことかな。今はバイトになかなか入れない人も多いし、アクセサリーは生活必需品じゃないから…

 

ー世知辛いよね、本当に。こんなご時世ではあるんだけど、優紀のこれからの目標は?

私が作るアクセサリーのコンセプトが、「日常がちょっと楽しくなるアクセサリー」なのね。アクセサリーを選んでつけて鏡を見る瞬間のワクワクで、毎日が少しでも楽しくなるといいなって。これからも新しく出会った人たちに可愛いを共有して、日常が楽しくなるようなお手伝いがしたい!

あとは、社会に出てもアクセサリー作りは続けたい!働いてお金を貯めたら山形に戻ってカフェを開きたくて。いろんな国のボタンを集めて、お客さんに選んでもらったものでアクセサリーを作る間に、お茶とかコーヒーを楽しんでもらうっていう。材料調達のために世界中のマーケットも巡ってみたい!

 

ー素敵!!カフェできたら絶対にお邪魔します!!

▲優紀さんの作るアクセサリー。

ー最後に、読者の方々にメッセージをお願いします!

将来やりたいことのきっかけはどこにあるかわからないから、楽しいもの、向いていると思うものはひとまずやってみるといいと思う!そこから思いもよらなかった道にどんどん広がっていくから。

優紀さんの活動を知りたい方はこちら
優紀さんのアクセサリーショップ

今回も、高校時代の友人へのインタビューでした。

彼女の発信する「可愛い」に、共感する人がもっと増えていきますように!

自分の趣味を突き詰めた先に、新たな夢が見つかるかもしれません。

読者の皆様も、自分の好きなことを思いっきり楽しめますように!

コメント

タイトルとURLをコピーしました