【課外活動】―第1部―「ボランティアを職業に」情熱あふれるスーパーボランティア大学生

国内ボランティア

今回の先輩大図鑑は甲南大学2年生の宮内輝さん(以下ひかるさん)にインタビューしました!

ひかるさんは大学1年時にボランティアサークルを立ち上げ、その後起業したいという思いから会社を設立しました。現在学生社長としてご活躍され、新聞やヤフーニュース、テレビなどにも取り上げられています。

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中学生のときから絶対に社長になると心に決めていた彼は、現在運営しているボランティアの会社にたどり着くまで6つの事業に失敗しているとか…!?学生生活の全貌を詳しくお話ししていただきました。

さらにひかるさんは先輩大図鑑vol.28インタビュー協力者である吉田さんのお友達で、彼の記事を読んで自らクルーズに声をかけてくださいました。その行動力の秘訣についても語っていただきました。

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「何か初めてみたいけれど勇気が湧かない…」「最近だらけてしまっていて刺激が欲しい」そんな気持ちを持った方必見の記事です!

「必ず社長になる」思いを実現させるため奮闘した学生生活

社長になりたいという思いをカタチに

子ども食堂など展開 学生団体にNPO認証

―ひかるさんはボランティアの会社を運営されているんですよね!どうしてボランティアに携わろうと考えたのですか?

もともと社長になりたいと思っていました。けれど普通の社長になるのでは面白くないなと考えて。なるなら、すごい社長になりたい。

その気持ちにプラスで、ビジネスビジネスしたくない、綺麗事だけで生きていきたいという思いがあったんですよ。

そこで、綺麗事ってなんだろうと考えたときにボランティアにたどり着きました。環境・大人・子ども・学生・動物すべてに優しいから完璧やんボランティア!と思って。そこからボランティアを本格的にやり始めました。

 

―社長になりたいと考えるようになったきっかけはありますか?

父親が自営業をしている影響で社長になりたいと考えるようになりました。しかし父の力は絶対借りたくなかったんですよ。

僕がどんなに頑張っても「お前二代目か」って言われたらバリ腹立つじゃないですか!(笑)今の会社のことは、設立し新聞に載ってから父親に報告しました。父親の力は一切借りていないです!

あと、小学生の時から起業のための塾に通っていたんですよ。そこは道徳的なことを学ぶところで。

様々な社長さんを交えながら一緒にお勉強しました。面白そうだったので、自分から行きたいと言って通っていましたね。小2から通い始め、一時期離れましたが高3まで通いました。

▲メディアに取り上げられている時の様子

複数個の事業に失敗!?ビジネスへの挑戦

―社長になるための育成期間が長い…!幼い頃からずっと意識されていたのですね。本格的にビジネスに取り組もうと考え出したのはいつ頃ですか?

中3の受験期あたりに本気で社長になると決めました。せっかく勉強を頑張っているんだし絶対に何かやったろ!って。

そのあと高校に入学し、高校生で起業するのはようわからんから、人のまとめ方を覚えようと考え、生徒会に入りました。そこでも、普通の生徒会だと面白くないから、2年生の枠しかないところを1年生のときに戦いにいき、その枠をもぎ取ったんですよ。

その後自分たちの代になった時は、人気者ばかりを集め伝説の代を作りました。そこで人のまとめ方を勉強して、大学生になってから本格的にビジネスに挑戦しまくったという感じです。実は、今取り組んでいるボランティア事業は6個目なんですよ。それに行き着くまでに5つの事業を失敗していて!

 

ー(筆者衝撃を受ける…)差し支えなければ、その5つの事業を教えていただけますか?

はい!

①パーソナルトレーナーを目指し資格を所得。ジムでインストラクターを経験した後、 場所を借りて人を集め、実際にパーソナルトレーニングを実践する。
②ホームページ作成
③Webサイト作成
④お笑い芸人を目指し友人とM-1グランプリに出場
⑤Youtuberのようなことをする。バンジージャンプ、スカイダイビング、ゲイバーすべて経験する。

色々なことに挑戦してみましたが、すべて失敗しました。戦う相手が多い中で自分は劣等者やってことに気付いて。

しかも、それですごい人になってもまだ普通だなって思う気持ちもあったんです。そこで、ボランティアでいったろかって決断しました。ビジネスというよりも人の優しさで生きていけるように。

今だったらクラウドファンディングとかあるので、どうにかなるだろうと思いボランティア業界につっこんでみましたね。

▲友人とM-1グランプリに出場

起業と覚悟

会社設立の経緯と気持ちの変化

―様々な挑戦をし、たどり着いたものがボランティアだったのですね。今の会社はどのような経緯で設立されたのですか?

まずは僕が大学1年生の時に、今の相棒の子とボランティアサークルを立ち上げました。その時からいつか会社にできたらいいなと思っていたんですよ。

メンバーは最初はその2人だったのですが今は140人くらいいます。

サークルを設立して活動を進めていく中で、コロナの時期に入ってしまって。活動はできないけれどこの期間でも何かしよう、何か進めようと思い、起業に関することを進めました。

加えて、学生が主体となるボランティアサークルはたくさんありますよね。けれど、ボランティアの会社にしてまで、本格的に行っている学生はいない。

そこに目をつけて、このタイミングでやってみようと思いました。あとは純粋に僕のテンションが上がるというのも大きなポイントですね!(笑)

テンション上がって、本気でやろうと思えてやる気もかなり上がったので。起業したら気持ちも変わるかなと思っていて、実際にかなり変わったので、その点でも本格的にやろうと思え、NPO法人として設立しようと考えました。

会社設立において、NPO法人というものが1番難しいんですよ。必要書類など審査が多くあって。だからこそやりたいと思いました。いちばん難しいところ突破した方がかっこいいじゃないですか(笑)

▲相棒の方との写真

―起業するにあたり、どのように気持ちが変化したのですか?

会社を設立した時点で就職しないことを決意したんですよ。そしてそう決意した瞬間に、自分がやった分がそのまま返ってきて、それでしか生きていけないんだって気付けたし実感しました。

普通の会社員と異なり安定性がないから、バリ怖いんですよ。夜も全然眠れないし朝もめちゃくちゃ早く起きちゃうし。

毎朝気合い入れまくって活動しまくっていて、3時起きなんですよいつも(笑)

休みもほとんどなくて、クリスマスに久々に休めましたけど(インタビュー日時は2020年12月29日)、それまで半年間くらい休みなしでした。遊びも飲み会もなしで、とにかく活動していましたね。覚悟が決まったので。

▲支援してくれている おばんざい「まつした」のオーナーさんとの写真

20代の今だからこそ走り続ける

自分の人生を自分で背負う、その覚悟と焦り

―自分の人生を自分で背負う覚悟が決まったのですね。

そうですね。覚悟が決まるとほんと気持ちが変わりますね。

大学生の時間を夏休みという人がいるけれど何言っとんねん!と思います。

20代の今のうちにどれだけ前に進めるかが今後大切になるポイントだと思っているので。今、死ぬ気で頑張らないとやばいという危機感がきて、それで頑張れました。

 

―ひかるさんがそこまで「今やらないといけない」と感じた理由は何でしょうか?やはり起業したことがいちばんの理由なのでしょうか。

そうですね。会社を設立したことも大きいですし、周囲の影響も大きいです。僕の場合、高校を卒業しすでに社会に出ている友人たちが、かなり成長していたことに感化されました。

社会に揉まれ、しっかり働き、気遣いもできるようになっていて。同期の大きな変化に危機感を感じました。

あと、先輩に話を聞いたところ、就活も3年生の早い段階からやっている人はやっていることを知って。

大学生って4年間あるのに、3年生から就活始めなきゃいけないのなら前半の2年間しか好きなこと思いっきりできないやんって思ったんですよ。予想より時間がないことに気づきバリ焦るようになりましたね。

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コメント

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