【学生団体】海外ボランティア、シェアハウス運営…“やりたいこと”に真っ直ぐ向き合う大学生

海外ボランティア

今回の先輩大図鑑は、静岡文化芸術大学文化政策学部国際文化学科のしありさんにインタビュー。

しありさんは、海外の貧困地に家を建てるボランティア団体Habitat for Humanityの大学横断学生支部Step to Peaceの運営と、しありさんの通う大学の支部Aliciaの代表を務めています。

2020年度は2年生として活動の中核を担うはずでしたが、コロナ禍でボランティアの海外派遣は全て中止に。そんな状況でも、彼女は自分のやりたいことを諦めませんでした。

ボランティア活動を通して「人と出会うこと」の素晴らしさを学んだ彼女は、浜松で学生のシェアハウス運営をスタート!海外ボランティアの魅力や、自分の興味のあることに実直に向き合う大切さについて語っていただきました。

留学に憧れていた彼女が海外ボランティアにハマるまで

ー単刀直入に、海外ボランティアに行くきっかけは何だったのでしょうか?

中学生の頃からずっと、漠然と留学そのものに憧れてて。親には「明確な目標もないのに留学はさせられないよ」と言われていたのですが…それでも大学に進学したらとにかく留学する!と心に決めていました。

高校生の時に、先輩がボランティアでインドに行った写真をインスタで見たんです。

それまで留学はいわゆる先進国で勉強するものだと思っていて…ここで初めて発展途上国とボランティアっていう選択肢を知ったんです。とにかく、先進国も途上国も、留学もボランティアも全部経験してから将来何をするか決めることにしました。

それもあって、幅広い分野での学びや取り組みができる今の大学を選びました。入学後、1年生の夏にAliciaの活動でカンボジアへボランティアに行きました。

▲カンボジアへのボランティア派遣時の写真。現地の方々と。

ーボランティアというフィルターを通した異文化体験はどうでしたか?

初めての海外だったので、文化や生活観の違いに大きな衝撃を受けました。カンボジアで乗ったトゥクトゥクが道を間違えて逆走するわ、客を乗せたまま私用でクリーニング屋に寄るわで…緩くて不便でなんでも許されるような、日本にはない雰囲気にハマりました。

都市部で目にした、生活している人たちの肩に力が入っていない様子がすごく素敵だなって。東南アジアとかアフリカとか、もっといろんな途上国に行ってみたいと思うようになりました。その経験もあって、冬にStep to Peaceの運営メンバーに応募しました。

▲Step to Peaceの運営メンバーに!!

自分を変えた成功体験との出会い

ーしありさん自身はどう変化しましたか?

大きく2つあります。1つ目は成功体験をしたこと。自分の憧れ(留学)を実現するのは大変なことだと思っていたけど、その気になれば意外とできてしまうものなんです。

留学に反対していた親にも、ボランティア派遣が決定してから事後報告して(笑)思い切ってボランティアに参加して、カンボジアという自分の大好きな場所を見つけられたことと、目標を胸を張って人に伝えられるようになれ他ことが嬉しかったです。自信がついて、自分のことが好きになりました。

2つ目は、人と出会う大切さに気づいたこと。団体の活動を通して、たくさんの人と出会いました。バックパッカーとして世界中旅したり、海外インターンに行ったり、休学留学をしたり…それまで自分が考えつかないような経験をしてきた人たちでした。

その人たちから話を聞くうちに、自分の中の選択肢が広がったんです。たくさんの選択肢を知った上で、その中から自分のやりたいことを選ぶのが大切なんだと思いました。そのときから、日本の外に出て学ぶ留学よりも、ボランティアやインターンのような実践的な学びをしたいと思うようになりました。

“自分のため”のボランティア

ーしありさんにとってのボランティアってどんなものですか?

ボランティアっていう活動自体に様々な意見をぶつけられることもあるんですけど…私はボランティアがそんなにえらいものだとは思っていなくて。好きなことをやって、それで世の中が良くなるのであればいいなと思ってやってます。

あなた一人がやったところで…とか、国内にも問題は山積みなのになんで海外に…と言われることもあります。

でも、一人一人が問題に目を向けて解決していけば世界は少しずつ良くなっていくと思うし、それはボランティアに限った話ではないですよね。

形が違うだけで、自分の好きなこと、人の役に立つことをしているのはみんな一緒だと思うんです。

何もやらなかったら何も変わらない。それに、やりたいことをやる権利も、活動場所を選ぶ権利も自分にあります。大好きな途上国で自分ができることと言えばボランティアなので!

私は、人のためではなくて自分のためにボランティアをやります。

 

海外派遣中止。コロナ禍で見つけた新しい人生観

ー今年は従来のような活動もできない状況だったと思います。

参加予定だった春のアフリカ、夏のインドネシアへのボランティア派遣も、海外インターンも中止になってしまいました。海外で経験を積んで、成長できるチャンスになると思っていたものが全部なくなって、これからどうやって前に進めばいいのかわからなくなってしまって…

自分のやりたいことに真っ直ぐ向き合う

ー計画が実行できなくなった中で、しありさんはどのように乗り越えましたか?

とにかくインターンの前に経験を積もうと思ってメディア団体に加入してみたり、新しいことに挑戦してはいました。

でも、どうも合わなくて。時間が経つにつれ、自分のやりたいことが変わってきていることに気付いたんです。やりたいこととか目標を1つに絞らずに、その時その時でやってみたいことにチャレンジしよう!と考えるようになりました。

国外に行けないなら国内で楽しいことやっちゃえばいいんだ!と思って。

私の今の人生のテーマが「自分のやりたいことに真っ直ぐに生きる」なんです。

自分が今やってること、ワクワクすることがそのまま将来の自分を作ると思っています。やりたいことができるようになる楽しみを味わいながら、いろんなことにチャレンジしています。

 

 半ば勢いで始めたシェアハウス運営

ーそれもあって、シェアハウスという新しい取り組みを始めたんですね。決心したきっかけは何でしたか?

夏に高校時代の友人が住む北海道のシェアハウスにお邪魔したんです。学生が古民家をリノベーション(以下、リノベ)してみんなで住む、という取り組みでした。

学生たちはそこを拠点として、それぞれの好きを生かした活動ができるんです。カフェの経営とか芸術活動とか。

古民家を利用することで空き家問題にアプローチできるし、イベントを通して人を集めれば、地域にも活気が出てきます。

いいサイクルができているホットな場所でした。リノべだって本当はかなり大変なのに、それを実現してしまうのがすごいなと。

やりたいことがあっても、なんだかんだ理由をつけて諦めてしまうのは良くあることなので…だからこそ、やりたいことに素直に向き合える環境は素敵だと思いました。

一緒に考えてくれる仲間がいるからこそですね。他人のことも自分のこととして考えてくれる人たちでした。たくさんの人と出会ってお互いに自分の目標を語り合えるコミュニティを作れたらいいなと思っていたので。そこでインスピレーションを得ました。

▲シェアハウスでの様子

シェアハウスを”学びの場”として

ーしありさんが目指す理想のシェアハウスはどんなものですか?

私は自分の将来について話したり考えたりすることが好きで。自分も仲間もお互いに協力しあって、成功体験を積み重ねられる場、選択肢や行動のきっかけを得る学びの場になればいいと思っています。

あとは、大学生と地域の架け橋のようなシェアハウスにしたいです。大好きな浜松をより良い街にできたらいいなと思ってます。次なる目標としては、シェアハウスの仲間達と一緒にカフェを開きたいと思っています!

▲浜松のシェアハウス。囲炉裏のついた素敵なお家!

ー海外ボランティアやシェアハウスなど、様々な取り組みをしてきたしありさん。「大学生でいる間、誰かにきっかけを与えるインフルエンサーになりたい」と語ってくださいました。

▼しありさんの活動についてもっと知りたい方はこちら

Habitat for Humanity

公式HP

・Step to Peace 

Instagram

Twitter

しありさんをフォローして応援しよう!

Instagram

Twitter

高校時代の友人へのインタビューでした。お話を聞いている筆者もワクワクできる時間をありがとう!共に辛い時期を乗り越えた仲間が活躍する様子をみられてとても幸せです。これからもしあちゃんらしく輝けますように。

「やりたいことをやる!」そう思っても、実行に移すには勇気が必要です。できない理由を考えて諦めてしまう前に、思い切って一歩踏み出してみませんか?大学生の今味わえるワクワクが、あなたの未来をもっと素敵なものに変えるかもしれません。

writer: マチコ

コメント

タイトルとURLをコピーしました