【課外活動】海外ボランティア・インターン・ワーホリすべてを経験した女子大生の学生生活

課外活動

大学2年生の筆者は玲海さんと同じ大学に通っているのですが、ある授業で玲海さんの体験談をお聞きする機会がありました。玲海さんは、大学1年生でニュージランドでのボランティア活動、大学2年生でフィリピンでのインターンを経て、大学3年生ではニュージーランドで1年間のワーキングホリデー(以下、ワーホリ)を経験しました。

海外での活動に強い憧れを抱いている筆者にとって、様々な海外経験をもつ彼女は非常に魅力的でした。「大学生でワーホリ」なんて、そんなのアリなの!?と驚いた方は多いのではないでしょうか?

海外ボランティア、海外インターン、そしてワーホリでどのような経験をしたのか、そして何を学んだのか。人とは違う道をゆく玲海さんの原動力は一体何なのか。玲海さんの人生観についても詳しくお聞きしました!

ニュージーランドの保育園でボランティア活動

ー大学1年生の夏休みにニュージーランドでボランティアを経験したそうですが、参加のきっかけは何だったのでしょうか?

英語を話せるようになりたくて、英語圏でのボランティアを探していたんだ。アメリカやカナダだとニュージーランドの倍以上費用がかかるから、なるべく長く滞在したくてニュージーランドにしたの。だからニュージーランドを選んだのはただの偶然(笑)

ボランティアとは言っても、月曜から金曜まで1ヶ月間、他の先生たちと同じように働いたよ。

 

ーニュージーランドでのボランティアを経験して、大変だったことはありましたか? 

英語を使ってのコミュニケーションかな。日本人は私以外に誰もいなくて、英語もそんなに流暢に話せなかったし、ニュージーランドのなまりも強くて全然聞き取れないし…。それに、しょっぱなからいろいろとハプニングがあって、現地に到着したとたんに追い返されたの!(笑) 園長先生が私がくることを他の先生に伝えてなかったんだよね。

でも英語が話せるとか関係なしに仲良くしてくれる先生たちもいて、その人たちともっとコミュニケーションをとりたいと思って、もっと英語を勉強してまた戻ってくると約束したの。その人たちとは今でも連絡を取っているよ。

次は長期で滞在したかったから、1年生の後半と2年生でお金をためて、3年生になったらまた戻ると決意したんだ。

ニュージーランドの保育園で子どもたちと

フィリピンの孤児院でインターン

ー大学2年生のときにはフィリピンにインターンシップとして渡航したそうですが、現地ではどんなことに取り組んだのでしょうか?

あるNGOのインターンで、フィリピンの孤児院に住み込みで活動したよ。これは1週間だけだったんだけど、子どもたちと過ごす中で、チャリティイベントを企画していかに低コストで孤児院を運用するための資金を集めるかを考えた。参加者は日本人だけで、いくつかのグループにわかれて企画して、最後に英語でプレゼンをしたよ。NGOには様々な国籍の人がいたから、コミュニケーションは英語で取ったよ。

 

ーなるほど、大学1年生の経験に続いて、大学2年生でも海外に出て経験される行動力が素敵です!では今回はなぜフィリピンでのインターンシップを選んだのでしょうか?

やっぱり貧困問題に興味があったの。ニュージーランドでの経験を経て、とにかく貧困問題の解決に携わりたいと思ったんだ。本当はアフリカとか中東の紛争地域にいきたかったんだけどね。やっぱり危険な地域が多いと判断したし、ボランティアやインターンを開催しているエージェントは見つからなかったんだ。

フィリピンの孤児院にて

ワーホリで再び訪れたニュージーランド

ーそして大学3年生のときに、1年間ニュージーランドでのワーホリを経験されたとお聞きしました。今回はどうしてワーホリを選んだんですか?

交換留学も考えていたけど、バイトで留学費を稼ぐとなると、なかなか勉強する時間がなくて、交換留学の出願資格の基準を満たすだけの成績をとることは難しかった。それに、私は英語圏に留学したかったんだけど、自分が通っている大学では、英語圏で協定校があるのはアメリカだけで、生活費とか滞在費がものすごく高くて諦めたんだ。

そもそも、英語を学びたいと思ったのは、将来国際NGOで働きたいと思っていたからなんだけど、ワーホリでも留学でも、1年後に同じ英語力を持って帰ってくるなら、留学にこだわる必要はないなって思ったんだ。それに、私は学生として何かを勉強したい訳じゃなかったんだ。勉強は自分のためにすることだけど、私は英語を使って何か人のためになることをしたかった。それで、働いてみようと思ったの。

留学とボランティアとワーホリ、得られるものはそれぞれ全く違うけれど、「お金をもらいながら英語を学ぶ」という体験はワーホリならではだし、ボランティアとはまた違った責任感を持って働くことができた。

それに、ワーホリだったら滞在中に何かの資格をとることもできるし、どこの国に行ってもいいし、とにかく自由。途中でやりたいことが変わるかもしれないしね!

 

ーワーホリ期間には具体的にどんなことをしていたのですか?

最初の1ヶ月間はホームステイをしながら語学学校に通ったよ。その後はシェアハウスをして、最初の2ヶ月間は日本食レストランでアルバイトをした。

でも夕方からの仕事だったから午前中に自由な時間を持つことができたから、何か他にも仕事をしたいと思っていたんだ。それに、レストランには日本人のスタッフもいたから、日本人が全くいない環境に身を置きたかった。

そこで、大学1年生のときにボランティアとして働いた保育園の園長先生に連絡を取ってみたの。ボランティアとしてもう一度働かせて欲しいとお願いしたら、正規のスタッフとして雇ってもらえることになったの!さらに園長先生が自宅でホームステイを受け入れていて、私も泊まらせてもらうことになったんだ。

ー大学1年生のときに繋がりをもった人と、また同じ環境で働くことができるなんて素敵な出会いですね!

フィリピンのハンドレッドアイランドにて

ワーホリのメリット・デメリット

ー玲海さんが考える、ワーキングホリデーのメリット、デメリットは何だと思いますか?

メリットは、途中で他の国に行けるくらい自由度が高いから、なんでも挑戦できること。デメリットは、自由度が高いからこそ厳しく自分を律する必要があるということ。もちろん日本人と一緒に楽しく過ごす時間も大切だけど、本来の目的を見失って楽な方に流れてしまわないように自分を律するのは結構大変。

日本人が多い環境で働いたり、同じところに住んだりすると、レストランでオーダーする時くらいしか英語に触れる機会がない。ワーホリを通して何かスキルが欲しいなら、常に自分にストイックでいないといけない。でも、メリハリはとても大切だと思う。オンとオフの環境を作って、息抜きができる時間を作るといいかも。

ワーホリの費用

ー玲海さんの場合、ワーホリにはどのくらいの費用が必要だったのでしょうか?

50万円あれば、1年間余裕を持って行ける。語学学校やホームステイをつけるとその分お金はかかるけどね。私だったら、今もし手元に30万あったら行っちゃう!(笑)

▲ワーホリにかかった費用の内訳

ーワーホリを通して、玲海さん自身の中で大きく変わったことはありましたか?

海外の人と一緒に仕事をしていると、いつも価値観の違いに驚かされたよ。全然時間通りに来なかったり、仕事もろくにしなかったり(笑)。酔っ払ってくる人もいたよ。時間に対する考え方も日本とは全く違った。

それで、自分を客観的に見ることができたの。そのときに、「就職や大学=やらなくてはならないこと」だと思っていた自分に気づいたんだ。今まではずっと、みんなと同じであることに囚われていたんだと思う。

価値観の違う人たちとの出会いを通して、「人生何度でも修正が効く」ということに気づいた。 

あと、日本人にはない価値観も知ったよ。語学学校に通っていたとき、自分の長所と短所をあげていく授業があったんだけど、ある南米出身の女性が「私の短所は、ないわね!旦那からも愛されているし、私も私のこと大好きだもの。強いていうなら、もう少しエクササイズをして体重を落とした方がいいかもしれないわね!」と答えたの。

彼女の「ありのままを肯定する」という考え方は私にとってすごく新鮮だった。日本では「短所を認めること=自分を改善するために必要不可欠なこと」だと考えられているけど、その当たり前が打破された瞬間だったな。

就職活動にも生かされた様々な海外経験

ー1年休学をしてワーホリを選択するというのは大きな決断でしたよね。就活のことが不安で、休学や海外経験に踏み出せないという人も多いと思うのですが、就活について玲海さんはどう考えていたんですか?

そんなに「すごく就職したい!」とは思ってなかったんだよね。もし就職できなかったら、もう一回海外にいくのもありかなと思ってたよ。海外で保育園の先生になってもいいなって。

長期的な目標としては、障がいや貧困に苦しむ子どもたちのためのビジネスを自分で立ち上げたいと思ってるんだけど、こういった目標を達成するにはやっぱり経済的な自由が必要だし、就職したら必要なスキルを早く学べそうだったから、就職することにしたよ。

私はベンチャー企業に絞って就活したんだけど、それは ベンチャーでは若手でもどんどん新規事業を立案したりといろいろなことにチャレンジできるからなんだ。私は海外で働く前に、日本人として日本にある課題に取り組もうと決意したよ。

 

ー最後に、何かに挑戦したいと思っている学生のみなさんに一言お願いします!

人生一回しかない!だから私は20~30代のうちにやりたいことは全てやりたいな。自由に、型にはまらずに生きていきたいと思ってるよ。Be myselfって感じで!(笑)

本当になんとかなっちゃうから!人と違ってなんぼ!

自分がやりたいと思ったことは、自信を持って「自分はこれをやりたい」と言えるように、とことん調べて突き進んで欲しい。人と同じ道をいくのは楽だけど、勇気を出して一歩踏み出せば、もっと自分を好きになれる。あとは、本当になんとかなる。みんな助けてくれるから。一緒に頑張りましょう!

「なんとかなるから!」と笑顔で語る玲海さんには、すごく心に余裕があるという印象を受けました。玲海さんはこれまでの海外ボランティア、インターン、ワーホリにかかった費用は全て自分のバイト代で工面したそうですが、ワーホリ中も自分で仕事や住むところを探して、海外でも自分の力で生きるということを実際に経験したからこその余裕なんだと思います。

「型にはまらない生き方」をしている先輩の話を聞けたのは本当に貴重な時間でした!

玲海さんのエピソードが、みなさんの新しい挑戦への「手がかり」となることを願っています。

コメント

  1. […] ※フィリピンでインターンシップに参加した先輩の記事はこちら […]

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