【部活動】大好きな仲間と共にやりきった部活動。困難を乗り越えながら得た多くの“強み”とは―。

サークル活動

先輩大図鑑22回目は、大学4年生のTさんにインタビューしました!

彼女は看護学部生で、授業、課題、実習など忙しい日々を送りつつ、野球部のマネージャーとして週4日部活動に参加していました。そんな彼女は高校生までは吹奏楽一筋で、野球部への入部は大学生活での新しい、大きな挑戦だったそうです。

新しい挑戦×多忙な毎日。多くの壁にぶつかったと思います。しかし彼女は「部活選びに後悔はない。」と言っていました。後悔の無い部活選びの方法とは!?後悔が無いと言い切れる要素は何か?多忙な日々を乗り越えた先に見えてきたものとはーー。

オンライン化で孤独を感じ、かつ忙しい日々を送っている学生は多いと思います。そんな方たちに、忙しい日々の乗り越え方のヒントや、「良い人間関係を築くため一歩踏み出してみよう」と勇気をくれる記事となっています。

吹奏楽部から野球部に

ーまずはTさんが所属している団体について教えてください!

私は医学部硬式野球部とぬいぐるみ病院というサークルに所属しているよ。野球部はマネージャーとして活動している!

ぬいぐるみ病院は小さい子どもと関わるサークル。幼稚園や保育園などの施設に行って、ぬいぐるみを使って園児たちとお医者さんごっこをするの。それを通して医療について知ってもらうことが目的だよ!あとは小さい子どもが、例えば注射を怖がってしまうことに対し、「ぬいぐるみも頑張っているから一緒に頑張ろうね」と言い恐怖感を和らげたりしている。

こちらのサークルは可能な範囲で参加させてもらっていて、メインは野球部だよ。

 

ー部活動を中心にしつつ、2つの団体に所属していたのですね。それらにはどうして入部したのですか?

もともと吹奏楽をやっていたから、最初は吹奏楽関係の団体を見てみたの。そうしたら自分のキャンパスにはオーケストラのサークルしかなかったんだ。オーケストラと吹奏楽は違うし、吹奏楽は高校生まででやりきった感があるから、新しいことを始めてみようかなと思った。

そこで、多くの団体の新歓に行ったの!その中でも野球部は雰囲気も良くて、面白そうで良いなと思ったんだ。だんだん入部希望の団体を絞っていくうちに、野球部のマネージャーならこれから看護師になるためのスキルが身につくと感じたんだ。

周りを見て動くということがあまり得意ではなかったから、マネージャーになれば怪我人の手当をしたり、周りを見て動かなきゃいけない要素が多いと思ったの。看護師に必要なスキルが身につくと思って入ることにした!

ぬいぐるみ病院は、もともと子どもが好きだから参加したよ。サークルだからゆるく参加できる点も魅力的だったなぁ。看護師になったら必ず子どもと接するし、こちらの団体でも将来必要なスキルが身につくと思ったの。

 

ー向上心が高くて素敵です!素晴らしい看護師になること間違いなしですね!部活動って厳しいイメージがありますが不安はありませんでしたか?

大学生活ってサークルでゆるめに活動するものだと思っていたから、部活に所属することは心配ではあったよ。けれど自分のキャンパスにサークルがあまりなく、ほとんど部活だったからもう部活に入るしかない!という気持ちもあったかな(笑)

実際、野球部は週3練習+日曜日は試合で、冠婚葬祭以外の理由では部活を休めなくて。バイトも遊びも制限されたのはほんと。コロナで部活ができなくなって、こんなにも時間があるんだ〜って驚いた。

 

ー吹奏楽部から野球部マネージャーという新しい挑戦、しかも週4日間活動するというハードな内容。入部することはかなり勇気のいる決断だったと思います。どうして決断できたのですか?

同級生と所属する団体をどうするか話している時、「Tがいるなら野球部入りたいな」とか「一緒に頑張ろうよ!」と声をかけてくれる友達がいて。この子たちとなら週4の部活も乗り越えられる!と思ったの。

やっぱりマネージャー初挑戦となると最初は多くの壁にぶつかって、辛いこともあったよ。仕事に慣れるまではうまくできず先輩に怒られたり。けれどおかげで忍耐力がついた!誰かにきつく言われても受け流せるようになったし、詰め詰めのスケジュールも乗り越えられて、そのあとは達成感もあって自信に繋がった

 

ーやはり詰め詰めのスケジュールだったのですね…!看護学部で、大学の授業や課題に加え実習もあって大変だったと思いますが、どのように時間を管理していましたか?

詰め詰めスケジュールのおかげで、メリハリをつけられるようになった。「土日は遠征だから早めに課題終わらせよう」とか!時には寝る時間を減らして課題に取り組んだこともあったよ。

あと、スケジュール帳をフル活用したな。「この日は図書館に行って勉強する」とか、勉強することを予定として書いて、しっかり時間を管理していた!

グラウンドでの風景

逃げずに本気で挑んだからこそ得られた多くの強み

ー部活に本気で取り組むことで多くのことを得られたみたいですね!他に部活に入っていてよかったと思うことはありますか?

たくさんある!!!

①大好きな同期マネージャーたちとの出会い

同期マネージャーという仲間がいなかったら部活をやめていたと思うよ。週4で会うからたくさん話して仲が深まったの。マネージャーの中には看護学部ではない違う学部の子もいるから、学部内での人間関係の悩みを相談できたりした。マネージャー同士で遊びに行ったり飲みに行ったり、たくさん思い出ができたよ!

②先輩との関わり方を学べたこと

高校まででは学べない、社会に出てから役に立つであろうことを学べたよ。例えば、飲み会での立ち振る舞い!先輩のグラスが空きそうになる前に注ぐ、お酒を渡すときはラベルが相手に見えるように渡す、乾杯する時は先輩より高い位置に上げてはいけない、とか学べたんだ。

私にとってはマナーを学ぶという意味でとてもいい機会だった。

あと敬語をしっかり使えるようになった。仲良い先輩やノリのいい先輩と話す時タメ口になってしまったこともあるけど、その時しっかり注意してくれて。敬語の使い方が下手な私にとってすごく有難いことだった。

③後輩に対しては物事を教える能力の習得

失敗しても頭ごなしに怒らないことを心がけたり、どうすればわかりやすく教えられるか考えたよ。

④学業や進路の面でも助けてもらったこと

部活内では試験の過去問をもらえる風習があるのだけれど、ひとつ上の看護学部の先輩がとても優秀な方で、回ってくる過去問が90点台だったり!その先輩のおかげで進級できた気がする…(笑)

さらに実習の話も聞けたんだ。それに関しては同じ学部だけでなく、学部が違くてもためになるお話をしていただいた。例えば医学部の人なら同じ医療系だから実習のアドバイスや、インターンに参加した先輩が「この病院はいいよ」など将来に関わる、深い話をしてくださった。インターネットには載ってないリアルな声を聞けてすごく参考になったよ。野球部は遠征が多くて、車で移動することが多かったから、移動時間を利用してよく相談したりしてたんだ!

 

ーTさんのお話を聞いていると、素敵な仲間に恵まれていたことが伝わってきます。最高の仲間に恵まれ順調な部活生活にみえますが、やめたいと思ったことはありますか?

何回もあるよ〜(笑)確実に言えるのは同期がいたから乗り越えられたこと。あと、自分の性格的に始めたことを途中で辞めることが許せなくて。手を出したのだから最後までやりきりたかった。始めるのは大変だし勇気がいるけど辞めるのって簡単だなと思って。「辞めます」だけでやめられちゃうからね。それだと、逃げ癖がついてしまう気がしたの。

「つらい」って感情は自分が成長しているときに感じるものだから、逃げずに続けて、最後までやりきった方が自分のためになると思った。

それにやりきれば、何かつらいことにぶつかったとしても「あのとき部活乗り越えられたから大丈夫だ!」って思える、そういう経験になると思って!だからやめずにここまできたよ。

「辞める」ことも選択肢のひとつだと思う。けれど、辛いけどやる意味があることだったり、仲間がいるのなら、続けてみるべきだと思うな。

手作りのお守り

ーそれだけ一生懸命取り組めた部活動ならやりがいも大きかったと思います。

うん!マネージャーだから怪我人の手当をした時にお礼を言ってもらえて、自分も部活に貢献できているんだって思えた。選手たちが練習を頑張っている姿をずっと見ていたから、試合で勝てたときは本当に嬉しかったよ。

あと、入部する時目標にしていた周りを見て行動する能力が身についた気がするの!例えば飲食のアルバイト中に、お箸を落としてしまったお客様にすぐ気付けて対応できたり。視野が広がったよ!

身についたスキルといえば、ぬいぐるみ病院の活動では、久々に会った人とコミュニケーションをとるというスキルを身につけられたよ野球部の活動との兼ね合いで、可能な範囲で参加していたから、大体の活動は前回の活動から時間が経ってからの参加になって。久々に会った人と話すことは緊張するけれど、うまくコミュニケーションをとって共同作業を乗り越えた!

さらに、子どもと病院ごっこをするのに、子どもでも伝わるよう噛み砕いて説明していたけれど、これって将来患者さんと接するときにそのまま使えるスキルだと思って。難しい専門用語を使って説明しても伝わらないからね。

多くの強みを得られた彼女が実践した団体選びの方法

ー総じて部活やサークルを選ぶときに大切だと思うことは何ですか?

自分のモチベーションと向き合うこと!自分はその活動内容が好きかどうか、その団体に入って活動していく覚悟ができているかどうか。あとは人間関係だね。団体の雰囲気を見て、自分と合うかどうかを考えることが大切かな。

 

ーTさんは部活選びに後悔はないですか?

ない!たくさん部活を見たうえで選んだから後悔してないよ。

 

ーたくさん新歓に参加すると、多くの情報が飛び交って混乱することもあると思います。どのように情報を整理していましたか?

評判だけを信じるのはやめた。あまり良くない評判があった部活でも、それを信じて避けるのではなく、自分の目で確かめたの。大体新歓の時にはそのサークルや団体の本当の雰囲気が私たちに伝わってくるから、その評判が本当なのかどうかはしっかりと判断することはできたと思っているよ!

 

ー貴重なお話をありがとうございました!最後に一言、読者へメッセージをお願いします!

自分から動かないと何も始まらないと考えています。オンラインだからと諦めず、興味があることには飛び込んでみてほしいです。合わなかったら「辞める」という選択肢があると思うから。新たなコミュニティに飛び込むことを重く捉えず「楽しそうだな」くらいの気持ちで動いてみていいと思います。

一歩踏み出してみたら、そこにのめり込める可能性もあるし、一生モノの出会いがある可能性もあります。色々な人と話してみて、自分と違う価値観の人と関わってみてください!

優しく丁寧な口調とは裏腹に、Tさんの芯の強さが伝わるインタビューでした。彼女の語りを通して感じたことは、周りの人に恵まれていること。そしてそれは、魅力的な人柄のTさんだからこそ、集まってくる周囲の人たちも、彼女と同じくらい魅力的な人たちなのだと確信しました。

オンライン化で人と人との繋がりは希薄になりました。そんな今だからこそ、Tさんのメッセージにもあるように一歩踏み出してみませんか。人と人との縁はオンラインでもオフラインでも変わらないと思います。少しの勇気が一生モノの出会いに繋がっていくかもしれません。

この記事が誰かが前に進む「きっかけ」となりますように。

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