先輩大図鑑では、慶応義塾大学総合政策学部総合政策学科3年のこでぃさんにインタビューをさせていただきました。
こでぃさんは20歳の時に「スラム街世界一周」の旅に挑戦しました。しかし、旅の途中、アフリカで令和初の日本人首絞め強盗事件に巻き込まれ、一時は生死をさまよう事態に。
一時は周りの全てに恐怖心を覚え、どん底まで落ちてしまったと語ります。そんな彼がどのようにその経験を乗り越え、私たちに一番伝えたいことは何か。
コーチング、オンラインサロン運営、シェアハウス運営など、活動の幅を広げるこでぃさんの「生きること」に着目した生の語りをお届けします。
今を生きることが辛いと感じている人、なかなか自分を好きになれない人、ぜひ最後までご覧ください。きっとこでぃさんの言葉がみなさんの一歩を後押ししてくれるはずです。
今回は前編と後編に分けてお届けします!
▼今回の記事は「前編」です。
前編
✓今を生きることが辛いと思ってしまっている方、自分を好きになれない方必見です!
スラム街世界一周の旅の途中、令和初首絞め強盗事件に巻き込まれてしまったこでぃさん。壮絶な経験の中、彼が見つけた「生き方」のコンパスとは?!
後編
✓何か頑張りたい!という熱い思いを持っている方、自分の存在意義を探している方必見です!
世界一周の経験から、自分にしか生み出せない価値を届けるべく、オンラインサロン運営、コーチング、シェアハウス運営など、現在も活動の幅を広げるこでぃさん。私たちに一番伝えたいこととは?!
「スラム街世界一周」の旅
スラム街世界一周を目指したきっかけ
▲スラム街を訪れたときの写真
ーこでぃさんは20歳の時に26ヵ国と1地域を訪れ、世界一周をご経験されましたよね。世界一周を目指した原点を教えてください!
大学に入ったときにやりたいことが全く分からなかったんです。だから、世界一周を目指した一番の原点は、日本だけじゃなくて、世界の人々のいろんな価値観や生き方をを知ったうえで、自分の価値観や生き方を決めていきたい、という考え方を持ったことですね。
高校生の時にヒッチハイクで日本一周を経験したということもあって、自分にとって「旅」というものがとても大きな意味を持っているんです。
旅は、新しい世界や人との出会いをもたらしてくれてるから、自分の価値観を見直す一種のツールのようなものなんですよ。その思いが、大学に入ってから「世界一周」という形になったんです。
自分はずっと「かっこいい人」になりたいと思っているんです。
自分で「かっこいい」という言葉を定義することは現状として難しいのですが、自分が何かやろうと行動を起こすときに自分的に正しい道に進んでいるという感覚を頼りにしています。
なぜ「スラム街」を巡る旅を選んだのか
▲スラム街の旅をしているときの写真
ーこでぃさんは、世界各国の「スラム街」を巡る世界一周を経験されています。なぜ「スラム街」を巡る旅にしようと考えたのですか?
理由は大きく3つあります。
1つ目は、貧困問題に興味があったからです。大学に入学して初めてベトナムに一人旅に行ったんです。現地では、経済的に困っているから助けてあげたいという思いになるのではなく、経済的に貧しい人びとが日本の人よりも幸せそうに生きているというところに惹かれて。その経験から、スラム街を巡ることが、幸せって何だろう?ということを考える上でプラスになるのではないかと思いました。
2つ目は、今の自分にしかできないことではないかと考えたことです。年齢的にも、旅をする上での体力的にも、スラム街の旅は当時の自分に適していると思いましたし、何より、アフリカ、中東、南米など現在急成長している地域を自分の目で見て、自分の言葉で伝えることができることに魅力を感じました。加えて、自分が学生だということもあって、物価が高い国には行けなかったということも理由の一つですね(笑)
3つ目は、誰もやったことがない、誰もやろうとしないことに挑戦したいという思いがあったことです。自分は昔から、できるようになったことにはすぐに興味が無くなってしまう性格なんです(笑)
だから、新しいことに挑戦することに興味があって世界のスラム街一周をすると心に決めました。
他の人にとってはもしかすると世界のスラム街一周ということはハードルが高いものかも知れないのですが、自分にとってはそう感じませんでした。
知的好奇心が高かったり、初対面の人と話すことが楽しいと思える性格であるという自分の強みも活かされていたと思います。
エチオピアで令和初日本人首絞め強盗事件に遭う
こでぃさんのスラム街一周の旅は決して安全な旅だったわけではありません。こでぃさんはアフリカでの旅の途中、「令和初日本人首絞め強盗」の事件に巻きこまれ、生死をさまよった経験があります。
嘘のようで実話です。
現在もトラウマが残るほど心に深い傷を負ったこでぃさん。
今回のインタビューでは、「死」を間近に感じた彼しか語ることのできない、「生きる」ということについてお話しをしていただきました。
こでぃさんは事件当時の様子や心境を自身のnoteに書き綴っています。
死の淵で自分の生き方を見つめ直す
▲旅の途中。仲間との一枚
ーこでぃさんの中で、「首絞め強盗事件」が私たちの想像も絶するほどの一番のター二ングポイントになったと思います。その事件から何を感じ、ご自身の中で何か変化した部分はありましたか?
基本自分はポジティブなので、何でもすぐに乗り越えられるんですよ。でもその事件の当時は本当に周りの全てが怖くて、何も信じることができなかったんです。本当にどん底まで落ちました。
首を絞められているときに、初めて「死」を間近に感じて、心の底から「死にたくない」と思ったんです。
事件が終わったときに、あのままもし自分が死んでしまったら、人生でやり残したことがたくさんあるなと強く思いました。
自分は挑戦することが好きなんですけど、時には周りと比べて落ち込んだり、失敗することへの恐怖もあったんです。
でも、このまま人生が終わってしまったら本当に心残りなことばかりだと感じて。
自分がいつか死ぬときに、自分の人生を後悔しないように、自分の人生は「かっこよかったな」って思えるように生きたいと強く思いました。
自分だけの経験に留めない
日本に帰国したあとに、自分の周りでは、やっぱり周りと比べて落ち込んでしまって、自分自身の可能性を少しずつ諦めてしまっている人が多いなって思って。
だから僕は、一人一人が持つ可能性を信じて、前を向いてワクワクできる世界を自分の手で作りたいなって思うようになりました。
スラム街世界一周や首絞め強盗という経験は僕だけの経験かもしれないんです。
でも、これを自分だけの経験とするのではなくて、この経験をもとに、周りの人達と一緒に日本や世界を前に進めることができたらいいなと考えるようになりましたね。
無限の選択肢と人生のコンパスの発見
ー私たちの想像を遥かに超える、たくさんの苦難を乗り越えられたこでぃさん。こでぃさんが当初抱いていた旅の目的は叶ったと感じましたか?
実は半分半分だなって思うんです。旅に出てみると、無限の生き方や考え方の選択肢があって、余計迷ってしまいました。
でもこれは、しょうがないと思っています。でもやっぱりいろんな世界をみたことで、「世界という鏡を通して自分自身を見つめ直している」と気づいたときがありました。
その中で自分自身の“輪郭”というものがはっきりしてきました。自分の「軸」、人生のコンパスは手に入れたと思います。
後編に続く・・・
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