【サークル活動】 現役サークル運営者が1年生に伝えたいこと

サークル活動

今回の先輩大図鑑は一橋大学商学部2年生の東田竜弥さんにインタビューしました!

彼は大学1年生の冬から大規模テニスサークルの幹部として運営に奮闘しています。幹部の仕事の中でも最も大事で、かつ初めての大仕事と言われている「新歓期(一橋大学の合格発表が行われる3月上旬〜5月末あたりまで)」とコロナウイルスが猛威をふるい出し、緊急事態宣言が出された時期が丸かぶり。前例の無い「オンライン新歓」に対応せざるを得なくなりました。

彼はこの状況をどのように捉え、打破したのでしょうか。その語りに耳を傾けているうちに、1年生を思いやる大きな優しさが感じられました。

どこのコミュニティにも属せず悩んでいる1年生はもちろんのこと、全ての1年生にぜひ読んでいただきたいです。また1年生だけでなく、サークル幹部を務めている上級生などにとっても、参考になる記事です!

サークルの決め手は勢い!?

まずは東田さんが所属しているテニスサークルに入部した経緯を教えてください!

所属しているサークルの先輩に知り合いがいました。テニスの経験があることから大学でもテニスをやることは決めていて。

その先輩にどこのサークルに入ればいいか相談したところ、今所属しているサークルをオススメされて入りました。他のテニスサークルは見ずに入っちゃいましたね!(笑)

あまり多くのサークルをみてもどこがどうだとか、正直わからないだろうなと思ってほとんどみなかったです。

 

 

他のサークルを見学することなく決めるって大胆な選択だと思います!(笑)サークルと自分自身のミスマッチは怖くなかったですか?

どのサークルでも入ってみないと合う合わないはわからないと思いました。なので勢いですね(笑)

ちゃんとサークルの条件や強みもみて、今のサークルは自分のペースに合わせ、大学生活の中心として重きを置くことも、他の主軸となる活動のついででも、どんな形でも活動に関われるところがいいなと思いました。

条件の良さも決め手のひとつですが、結局のところは先輩たちがよくしてくれたことと勢いです。

 

―周囲の人に恵まれている様子がうかがえます!入部してから所属しているサークルの活動にたくさん参加していたそうですが、なぜ積極的に参加していたのですか?

当時の大学生活の中心がサークルだったからです!サークルもひとつしか所属せず、当時はバイトもあまりしていなかったので。同じ学部の友人もたくさんサークル活動に参加していたので、よく一緒に授業を受け、そのままサークル活動に参加していました。

決断する時は不安要素が無いことが無い。だからこそ…

―そうして積極的にサークル活動に参加していくうちにサークル幹部にオファーされたのですよね!どう考え、引き受けることを決断しましたか?

最初は留学と幹部の両立が不安で悩みました。

僕は留学を志望していたのですが、幹部になると3年の冬まではサークルに本腰を入れないといけないため、その後留学に行くことになり、確実に卒業が1年遅れるんです。そこで悩みましたが留学は行きたいという気持ちだけで確定していたわけではないし、かなり先の話になるなと思って。サークルの幹部は目の前にあるやるべきことだと思い、幹部を引き受ける決意をしました。

幹部として過ごしていくうちに、留学に行きたいという気持ちが固まったら並行して行動すればいいと思いましたし、幹部をやっていて大学生活の主軸が完全にサークルになり、留学はいいかなと思ったらそれはそれだと考えました。幹部を引き受けず、留学もいかず、となる方が嫌だと思いました。それで直近でできることに幹部があったので、引き受けました。

 

ー「目の前にあるやるべきこと」から逃げてしまう人は多いと思うのでとても心に響きました。幹部の中でも責任が重いとされる役職を担っているそうですが、その点の不安はありませんでしたか?

僕が担っている役職は、簡単に言うと、団体戦や個人戦などのテニス関係の行事ではない、その他のすべてのイベントをまとめる役職です。正直この役職は自分に合っているのかという不安はありました。けれど、オファーしてもらったから大丈夫だと捉えました。

何するにしても、決断する時は不安要素が無いことが無いじゃないですか。そこを1つひとつ考えていたら何も踏み出せないと思うんです。不安要素について考えているよりは勢いとノリで決めてみていいと思います

やってみないと何もわからないから、やってみて合うかどうか考えればいいかなと。ちなみに僕は合わなかったらどうしようとか、後ろ向きなことは考えず過ごしています。大きな決断をしたら、そのあとに細々とした心配や、できないかなと思うことは出てくると思うけれど、壁にぶつかるたびに改善していけば、最終的にその大きな決断に対する後悔はないと思うんです。

サークルイベントを運営中の東田さん。良い笑顔です!

前例のない「オンライン新歓」

ー1年生の冬に幹部を引き受け、数ヶ月経ってコロナが流行し一気に状況が変化。その状況下ではどのように運営し、この状況を乗り越えていきましたか?

新歓のちょうど直前に大学側からサークル活動の中止を言われました。

新歓期が始まる前から早めにTwitterの新歓アカウントを作成し、テニスに興味がありそうな新入生を中心に声をかけたりはしていて。そのTwitterアカウントを完全に「オンライン新歓アカウント」として活動を進めていきました。そうしていくなかで、他団体主催のオンラインでサークル紹介を行うイベントに参加させてもらうことができて。それを機に、自分たちもオンラインでしっかり新歓をしていこう、と気持ちを切り替えました。

運営としては、まずTwitter、インスタなどのSNSアカウントにてサークルのイベント紹介や、新歓用のPVを流すなどして、サークル活動の様子を新入生に届けるようにしました。SNSは同期のサークル員の中で担当を決め、分担して運営しました。そのあとに、自分たちでオンラインイベントを開催しました。参加者を集めるため「オンラインイベントに参加してみない?」とこちらからDMを送りましたが大半は無視されて(笑)

しかし、SNSでサークルの様子がわかる写真を流していたことが功を奏し、興味を持ってくれている新入生も多く、向こうから新歓イベントに来たいと声をかけてもらえました。初めは10人参加者を集めることにも苦労しましたが、そのあとは新入生の間で口コミで広がったのか、どんどん参加者は増えていきました!

 

ーたくさん悩み考えながらイレギュラーな状況を乗り越えたのですね。現在所属している新入生の数と、オンライン新歓の具体的な内容を教えてください!

1年生は55人くらい所属してくれています。

オンライン新歓の具体的な内容としては、5月あたりに入部募集を開始し、そこからは月に2回程度行いました。夏以降も月1~2回程度開催していたかな。話せる環境を整えて、1・2年生の交流会などをしました。

そのなかでもゲーム企画は好評でしたよ!その企画ではスライドを作成して、前半はサークルや大学にまつわるクイズをし、後半はレクリエーションを行いました。レクリエーションは、例えば「3位になろうゲーム」をしました。これは名前の通り、出されたお題に合わせてグループの中で3番目の順位になりそうなものを予想するゲームです。

お題は、人数の多い名字、ツイッターのフォロワー数が多い有名人などにしました。クイズとレクリエーションの得点を競い、優勝者にはLINEスタンプを景品として渡しました。今まで通りサークル活動ができるようになった時に何か直接渡せる物の方がいいかなとも考えたのですが、すぐに渡せる物の方がいいなってなって。

チーム対抗謎解き企画を行ったこともあるのですが、その時はスタバのカードを景品にしました。企画の内容はyoutubeなどを参考に考えました!

▲早く今まで通りテニスができる日がくることを祈ります…!

コロナ前後での気持ちの変化と1年生への思い

ー東田さんはコロナ前後のサークル運営を経験している貴重な人物だと思います!状況が変化していく中で、気持ちの変化や気付きはありましたか?

コロナ前は僕は1年生で、上の代の幹部が仕切ってくれて自分たちはついていくという感じで。

コロナ禍になった時はちょうど新歓期の始まりでした。新歓=自分たちの代が主体となって動く初めての仕事であるため、コロナの影響で運営者としての気持ちが変化したというよりは、通常の運営時でも通過する大きな変化を経験し、それにより運営者としての気持ちも変化したという感覚です。

一番大事な新歓期になんでだよ!とは思いましたけど(笑)明らかに新入生の方が大変なので自分たちができることをするべきだと思いました。Twitterの新歓アカウントをのぞいたときの1年生たちのつらそうなツイートや、オンライン新歓をして直接1年生の話を聞いたり、本当に大変そうな様子を見ていたので…。

そうしたら、2年生となった自分たちが1年生に何かしてあげないと、交流する場を提供してあげないとという気持ちになりました。そうすることで1年生は先輩と話せて、大学生活のアドバイスを得られるし、自分たちにとってはサークルに1年生が入ってくれる機会になるから、win-winだなと思って。

「1年生のために活動してあげている」という感情は全くなく、新歓はオンラインでもオフラインでもやらなくてはいけないことなので、前向きに頑張ろうと思えました。でも、いつまで新歓が続くか分からないという不安はありました(笑)

 

ー1年生を思いやる気持ちが伝わってきて感動しました…。最後に、現役サークル運営者の東田さんから1年生へメッセージをお願いします!

5.6月にサークルに入れている子が行動力がありすぎるだけで、オンラインでの情報だけでサークルを選ぶことは、今までの大学生にはほとんどなかったこと思います。

けれど、やはり何をするにも不安要素が無いことが無いですし、どのサークルに入るにしても入ってみなければ分からない。SNSで情報をしっかりキャッチして「決めちゃう」という判断をすることも大切だと思います。

今決めなきゃいけないわけではないですが、決めて悪いことはないと思います。合わないなと思ったら来年またサークルを探せばいいですし!一歩勇気が出ないから悩んだりすると思いますが、これはもう一歩の勇気を踏み出すしかないです。

僕は、オンラインでもオフラインでも、サークルの最終的な決め手って変わらないと思っていて。勢いで決める人が大半じゃないですか!(笑)反対に決められない理由もオンラインでもオフラインでも同じじゃないかなと。

あと、「今からサークルに入ると遅いですか?」という1年生の声もよく聞きますが、遅いことはないということは確実に言えます。オンライン状況下でのサークル選びはいつまで続くかわからないから、「オンラインだから」という気持ちは捨てて、思い切った決断ができることを祈っています!

東田さんの語りから、状況の変化に焦らず冷静に対応する力、1年生を思いやる優しさ、チャレンジ精神など多くのことを感じ取りました。

自分の決めた道を自分で正解にしていく姿勢がうかがえます。また、この記事を読んだ1年生は、気にかけてくれる先輩がいることに気付けたのではないでしょうか。

クルーズはいつでもあなたの気持ちに寄り添います!ぜひ今後も先輩大図鑑を利用し、大学生活に関するヒントを得てくださいね。

「オンラインだから」

何かとこの理由をつけて諦めていたことはありませんか?

最近はオンラインで活動が行われることが普通となってきました。それに伴い、この状況下で勇気ある決断をしなくてはならない機会が増えると思います。

そんな時に、この記事があなたの背中を押す「きっかけ」となりますように。

コメント

タイトルとURLをコピーしました