【旅×ミスコングランプリ】「心が震えたら動け」揺らがぬ自分の軸を貫き通した大学4年間

就活

今回の先輩大図鑑は、獨協大学外国語学部英語学科4年の内藤智也さんにインタビューさせていただきました!

内藤さんは、大学1.2年生の時に東南アジアやインドでの一人旅を経験し、大学3年生の時には、獨協大学のミスターコンテスト2019にてグランプリを受賞。

現在も就職先でのインターンシップやモデル活動など、活動の幅を広げています。

様々な経験を持つ彼の「モチベーションの源泉」とはどのようなものなのでしょうか。様々な経験を積んだ、彼の大学生活4年間を大解剖させていただきました!

大学1年【東南アジアの旅】

▲東南アジアの風景

エネルギーに満ち溢れた大学生活のスタート

ー4年間を通して様々な活動をされていると思うのですが、大学1年生の当初はどのような学生さんだったのでしょうか?

そうですね…中身は10歳くらいの少年でした(笑)!「やりたいことは全部やりきってやる!」というエネルギーが全身にみなぎっていました。

 

ーそのエネルギーを持つきっかけとなった過去の体験はあったのでしょうか?

僕は小学生の頃から現在までずっとラグビーを続けていて。特に高校時代の顧問の先生がとても厳しい方だったので、精神的にも肉体的にもだいぶ強くなりましたね(笑)。

そのラグビーの経験があったので、高みを目指して成長していきたいという思いは常に持っていたように思います。

転機となった1本の動画との出会い

僕の転機となったのは、1本の動画との出会いでした。部活帰りにたまたま開いたyoutubeで、19歳の男の子が一人でアメリカを横断する旅の動画だったんです。

それを見たとき、心が震えたんです。僕と同い年くらいの男の子が、異国の地で友達を作って、笑顔で交流して、素晴らしい景色を見ていることに感動したんです。

これが僕にとっての大きな転機となって、大学ではラグビー1本ではなく、海外に出て、旅をして、世界を見たいという夢を持つようになりました。

だから、その夢の実現の為に、英語を学べる学科を受験し、現在の大学に進学することに決めたんです。

いざ初バックパックの旅へ

ー内藤さんは、大学1年生の夏休みに、東南アジアでバックパックを経験されたそうですね!

大学入学当初から抱いていた海外に行ってみたいという思いを実現させるために、大学1年の8月にアルバイトをめちゃくちゃ頑張って、9月に2週間ほどタイとカンボジアに行きました。

僕自身、高校生の頃に出会った動画にとても影響を受けていたので、自分も旅の様子を誰かに発信したいという思いから、現地では動画を回しながら旅をしていました!

18歳東南アジアバックパッカー、一人旅 [タイ&カンボジア] with GoproHero5 -Philip Philips gone gone gone-

18歳東南アジアバックパッカー、一人旅[タイ&カンボジア]with GoproHero5 -Philip Philips gone gone gone-

旅先で出会った言葉と価値観の変化

ーこの東南アジアでの旅が初海外一人旅だったそうですね。何か自分の中で変化した価値観はありましたか?

一言でいうと「多様性を理解することができるようになった」ということかなと思います。

僕は結構高校生の頃までは王様キャラだったんです(笑)。自分の考えを自分の思うままに表現して相手に理解してもらうことが多くて。

いい意味でも悪い意味でも自分の考えを曲げることなく貫くタイプでした。

だからこそ、旅をするときにも「バックパッカーはこうあるべきだ!」という自己定義を持っていたんです。

そんな中で、とあるタイのゲストハウスで、世界100か国以上を旅した経験を持っている日本人の方に出会って。

その方に「バックパッカーの定義ってバックパッカーの数だけあるんだよ、どんな旅でもそれが自分なりの旅だからそこに良いも悪いも、正解も無い」と言われました。

この言葉との出会いが、人には人の考え方があって、全てがオンリーワンなんだって気づくことができたんです。

 

これに加えて、大学入学後すぐに一人で海外の旅を経験したことで、自分は何でもできるという自信ではなく、「自分はなりたい自分になるために、努力することができる」という自信を持つことができるようになりました。

この感覚が、次へのチャレンジに対するモチベーションになりました。

インド縦断の旅に繋がった思わぬ出会い

▲東南アジアの風景

ー東南アジアでのバックパックの経験は、内藤さんの大学2年生以降の経験にどのように結びついていったのでしょうか?

カンボジアの世界遺産になっているアンコールワットでの思わぬ出会いが、今後の僕の旅に繋がっているんです。

アンコールワットの前で写真を撮っていたところ、ある女性が素敵な写真だね、と話しかけてくれたんです。

その方のたまたまFacebookを交換したところ、世界的に有名な某IT企業にお勤めのインドのお偉いさんの方だったんです。しかも大学の教授もされていらっしゃる方で。

大学2年生の夏休みはその方に会いに行くというまた大きな目的ができたので、インド縦断の旅を志すようになりました。

大学2年生【インド縦断の旅】

インド縦断の旅の目的

インド縦断の旅の目的は、まずアンコールワットで出会った方に会いに行くということと、小学生のころの夢を叶えるためという2つの目的がありました。

 

ー小学生の頃の夢とは、どのようなものなのでしょうか…?

僕、小学生の頃の卒業アルバムにタージマハルに行きたいと書いていて(笑)。その夢も叶えちゃおう!と思って行きました。でもただの縦断の旅では面白くないと思いまして、移動手段をヒッチハイクと鉄道の2つのみに絞って旅に挑戦しました!

インドで見つけた人生の軸ー「恩送り」

恩送り―。この言葉が、僕がインドで見つけた人生の軸なんです。恩返し、ではなく、「恩送り」。

この言葉に出会った背景をお話ししますね。インドの西側のジャイサルメールという砂漠に行ったときにキャメルツアー(※ラクダに乗って目的地を周遊するツアーのこと)に参加したんですよ。

そのツアーで、英語があまりうまく話せない僕はその環境になじめなかったんです。でもその時にインド人のAさんが話しかけてくれて、Aさんの住んでいるインドの首都デリーに来なよ、と招いてくれて。後日お邪魔したんです。

Aさんに会いに行くと、観光地を案内してくれたり、ご飯をご馳走してくれたり、すごくよくしてくれたんです。

でもそのとき僕は、「何でこんなにも親切にしてくれるのだろう?」と思ってしまったんです。

初対面の、しかも日本人の大学生に親切にしてくれる理由がわからなかった。だからそのことを尋ねてみたんです。

Aさんの言葉が今でもすごく印象に残っていて。「僕は人間を心から愛している。人間を愛しているから、智也がどこから来たとか人種とか全く関係ない。だから僕は智也という人間が好きだから、深いことは何も考える必要はないよ」と言われたんです。

続けて、「智也も日本に帰ったときに、自分が触れた優しさをいろんな人にも与えてあげてあげてほしい」と。

インドで一人孤独に旅をしていた自分にとってこの言葉はとても胸に響いて。その場で泣いてしまったんです。それくらい、印象的でした。

誰かに何か見返りを求めて恩を送るのではなく、純粋に、自分が優しさを分けてあげたいという思いから相手に恩を送ることで、それが巡り巡っていつか自分に返ってくる。この「恩送り」というものがまさに自分が人生で大切にしたい「軸」だと思ったものなんです。

19歳インド縦断一人旅 バックパッカーwith GoproHero5

19歳インド縦断一人旅 バックパックwith GoproHero5

大学2年生【世界一周コンテストDREAMへの出場】

コンテスト出場のテーマとは

インド縦断の旅以外にも、大学2年生の頃に、tabippoが主催する、世界一周航空券をかけたプレゼン大会(通称DREAM)に出場したんです。

その時の僕のプレゼンテーションのテーマは「恩送り」でした。インドで素晴らしい経験させてもらったからこそ、この経験をもっともっといろんな人に届けたいという思いがありました。

経験から見出す自分の理想像

結果的には航空券の取得は叶わなかったのですが、そのコンテストに参加して出会った人達が、みな自分の夢に向かって愚直に頑張ることの素敵さを感じましたし、何より夢を抱いている人達の目のキラキラさが素晴らしくて。

この経験から伝えたいこととしては、「経験を活かすこと」の素晴らしさなんです。

スティーブ・ジョブズのconnecting the dodtsという有名な演説にもあるように、経験をただ点で終わらせるのではなく、点となっている経験を線で結んだ先に自分がなりたい姿が見えてくる。

僕はこのコンテストの出場という経験を通して、経験を活かして自分の理想像を思い描くことの素晴らしさを学びました。

大学3年生【ミスターコンテストの経験】

▲ミスター獨協コンテストでグランプリを受賞したときの1枚

ー大学3年生では、今までの経験とは打って変わってミスターコンテストに出場されたそうですね!

僕は「ミスター獨協コンテスト」と「ミスター・オブ・ミスターキャンパスコンテスト」の2つに出場させてもらいました。

出場を決意した目的と理由

ー出場を決めた背景を教えていただきたく思います!

「オンリーワンな自分になりたい」という目的を持っていました。この大きな目的の達成のための手段の一つがミスターコンテストだったんです。

出場への理由は大きく2つありました。

1つ目は、「自分という存在をいろんな人に知ってもらいたい」という思いを叶えるためです。

ミスターコンテストに出場することで、自分のことをより多くの人に認知してもらえるきっかけを得ることができます。

僕は、自分の思いや自分の経験を多くの人に伝えることで、誰かに良い気づきやきっかけを与えて、その人の人生の選択肢を豊かにする活動をしたかったんです。

2つ目は、SNSマーケティングを実践的に学びたいという考えがありました。僕はこのコンテストを通して、自分からは「筋トレ・バックパック・ラグビー」の3つを伝えられるようにしていました。

マーケティングとして自分を客観的に捉え、自分にはどういう特徴があるのか、またどういう行動を変えれば影響力を高めることができるのかなど仮説を立てて改善を繰り返すようにしていました。

ステレオタイプを揺らがせるという戦略

ミス・ミスターコンテストには多くのステレオタイプがあると思っています。

女性は可愛くあるべき、男性はかっこよくあるべきなどなど…。でも僕はそういったステレオタイプにはまるのは好きではないです(笑)。

インドの砂漠で野宿してヒッチハイクして、しかもラグビーもやってて筋トレもやっていて…っていう、異色な存在でありたいと思っていました(笑)。

ミスターコンテストという枠組みの中で、なかなか知ることができない個人としての考えを聞くことができ、ミスコンに対して抱いていたステレオタイプが崩されました。

いい意味で「変化しない」自分の存在

ーミスター獨協コンテストでのグランプリ受賞、そしてミスター・オブ・ミスターキャンパスコンテストでも受賞をされた内藤さん。出場後に感じた自分自身の変化はありましたか?

実は、ポジティブな意味で自分の変化を感じなかったんです。

出場前も、出場後も、「筋トレ・バックパック・ラグビー」の3つを大切にしていきたいということも変わりませんでしたし、自分の軸も変わりませんでした。

いろんな人に囲まれたり、いろんな景色を見ても、自分の根底は何も変わらず貫いていけるという自分に気づくことができたのは嬉しかったですね。

でもミスターコンテストへの出場を通して初めて「誰かのために頑張る」ということを経験させてもらいました。

ミスターコンテストはもちろんいろんな人の期待が投票という形で現れます。だからこそ、自分を応援してくれる人達のためにも頑張ろうと思えたし、周りの人の支えがあってこその自分なんだと再認識することができました。

大学4年生【就職活動】

大学生活を通して見つけた就活の軸

僕は就活の軸を「自分軸」と「社会軸」の2つを持っていました。

「自分軸」というのは、自分がどうなりたいかという理想で、「社会軸」というのは、どういう社会にしたいのかという理想のことです。

 

まず、「自分軸」では、“お客様にとってのオンリーワンの存在になり、自分の介在価値ををもって、その人の選択肢を増やしたい”というものでした。

この軸を持っていたので、営業職を志望していました。また、より自分の価値が評価される無形商材を扱う企業を志望していました。

「社会軸」では、“誰もが楽しく意欲的に生きていける社会にしたい”というものでした。

僕は大学生活を通して“環境”ってとても大切だなって思ったんです。社会人は仕事が自分自身の環境そのものになりますよね。だからその仕事という環境を作る役目を果たしたいと思って、採用コンサルや人事に興味を持ってしました。

最終的には、学生に対して良い経験や影響が与えられる新卒採用に特化した採用コンサルを目指し、希望の企業に内定をいただき、進路を決めました。

大学生活4年間を通じて

ー旅の途中に限らず、大学生活では様々な人との出会いがあるかと思います。内藤さんにとって「人との出会い」とはどのような意味をもっているのでしょうか?

 「出会った人から何を吸収し、お互いにどう成長できるのか」ということが大切だと思いますね。

出会いは大事ということはよく言われることですが、ただ出会って仲良くなるだけだったら正直日本国内でもいつでもできることだと思うんです。だからこそ僕は、出会い=自分の成長のチャンスと捉えるようにして生活しています。

 

ー旅や何らかの挑戦をしているときは「孤独」を感じることもあったかと思います。特に現在コロナの感染拡大により、誰とも繋がることができず、「孤独」を感じてしまっている学生さんもたくさんいらっしゃるかと思います。内藤さんにとって、「孤独」とはどのように捉えることができるのでしょうか?

僕自身、「孤独なときこそ心のアンテナを張れる時期」と捉えています。

孤独だと感じるときこそ、いろんなことに気づくことができたり、意外とその気づきが自分の核心だったり、本心だったりすると思うんです。

僕はコロナの自粛期間、自分はこう考える、という“結果”ではなく、自分はこういうふうに考えることができるんだ、という思考の“過程”に注目することで新たな気づきをえることができていました。

だから僕は孤独に対してプラスなイメージを持っています。

 

ー内藤さんは4年間を通じて様々な挑戦をされてきたと思います。最後にその数々の行動の源泉になっている考え方はどのようなものでしょうか?

僕は常に「心が震えたら動け」という言葉を大切にしています。他人からの影響を受けて、やろうと思っても行動にできる人ってごくわずかですよね。

行動するために大切なものって、目標に対するパッションだったり、自分の意欲だと思います。

心が震える瞬間に出会えることもそう頻繁に起こるわけじゃない。だからこそ常に自分の心の声を大切にするべきだと考えています。

▲インドのジャイサルメールの砂漠での一枚。

内藤さんの挑戦はこれからも続く!

 

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◆YouTubeチャンネルはこちら

大学4年間をかけて未知なる領域に果敢に挑戦をしてきた内藤さん。

本気で挑んできたからこそ、本気でその経験を語ることができるのだと感じました。

大学生活がより一層彩り豊かなものになるように。心が震える瞬間に出会えるように。

Crews×Cluesは2021年も学生さん一人一人のありのままの語りを大切にし、みなさんのもとにお届けしていきます。

Writer:namin

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