【サークル活動】挑戦して気づいたリーダーの難しさ

サークル活動

今回の先輩大辞典は群馬県立女子大4年生のMariaさん。

Mariaさんは、英語系サークル(E.S.S.)に所属し、最終学年ではチーフとして活躍。

「サークル活動が大好き」というまっすぐな思いで活動してきたMariaさんに、

サークル活動の振り返りと活動を通して得たものについて、お話していただきました。

サークルとの出会い:挫折と転機

きっかけ

ーMariaさんは、どうして英語系のサークルを選んだの?

理由は大きく2つあって。ひとつは、アリアナ・グランデがすごく好きで高校のころから英語に少し興味があったの。

それと、私の高校が文化祭とか運動会とかのイベント重視の学校だったから、もう「青春楽しみきった!」って思ってて、だから大学では自分を高めることがしたいと思ってた。この両方に合致したのがそのサークルだったんだよね。

でも今思うと、このときはなんか斜に構えてたな〜。大学では自分を高めあえる友達とだけ過ごして、そんなに外交的にならないで良いとか考えてた(笑)。

 

ー実際に大学に入ってみて、そしてサークルに入ってみて印象的な思い出はある?

大学では、英語の授業が本当に辛かった。TOEICの点数でクラス分けされてるはずだから、同じレベルの子しかいないはずなのに、なぜかクラスには最初から英語をスラスラ話せる人が多くて。

自己紹介のときも、みんなジョークを交えて笑いをとったりしてたんだけど、私はそのジョークの意味がわからなくて、笑うこともできなかった。

こっちは1文話すのに電子辞書で頑張ってたくさん調べてるのに、みんなはペラペラで「もう無理だ」って思った。

 

サークルでは、自分の大学主催の英語ディスカッション大会が1年生の6月にあったんだけど、そのための練習がすぐにはじまって。自分の大学が主催するから、ファシリテーターのようなことをやらなきゃいけなくて、英語も話せないのに班の意見をまとめるとか、進行するとか、「無理だ〜」って思った。

本当に苦しすぎて、「なんで入ったんだろう」って思ったときもあった。

 

ー大学、サークルに入って早々挫折しちゃったんだね。つらい。でも、最終的にはサークルのチーフになったんだよね!

ESSでの活動・転機

ー挫折から立ち上がった背景に、どんなことがあったの?

挫折してどんよりした心を晴らしてくれたのが、他の大学主催のディスカッション大会(通称:他大ディス)に参加したことだった。先輩に「とりあえず参加してみたら?」って言われて参加してみたら、「やば、楽しい〜〜〜〜!」って思って。

自分の英語で新しい人間関係が築けるとか、英語で自分のこと全く知らない人に自己紹介して、お昼ご飯食べて、同じトピックでディスカッションして、みたいな時間を通してちょっとした絆みたいなのができて…。

こうやって英語で人と繋がれるのって素敵だなって。英語ってやっぱりツールだし、英語を頑張る意味を身をもって感じて、帰りの電車ではサークルへのモチベーションがめちゃめちゃ上がってた(笑)

魅力あふれるサークルに夢中!一期一会の虜に。

たくさんの魅力

ー「他大ディス」に勇気を出して参加してみることが大きな転機になったんだね。それからサークルにのめり込んでいったと思うんだけど、そこにはどんな魅力があった?

学校も学年も専攻も違う人と知り合えて深い話ができたり、それを通して素敵な交友関係を築けたりとか、それが一番の魅力!

大学に入った時は出会いをそんなに求めてなかった癖に、そして、「外交的にならなくて良い」とか言ってちょっと粋がってたくせに、やっぱり人との出会いってこんなに楽しいんだなって実感した。

▲ディスカッション大会に参加したときの班の写真(楽しそう)

もちろん英語力も上がったよ!TOEICも大学に入学したての頃は、465くらいだったんだけど、最終的には935になって、学年で上から2番目ぐらいまであがったの。

学校って同じ授業受けて同じ環境でやっているから、他の子との間に生まれた差の原因を考えたら、やっぱりサークルだった。勉強したってわけじゃなくて、自然と英語を続けてスコアが上がってたの。

 

ー英語力を高めるために入ったサークルだったけど、それだけじゃなくて他にも素晴らしい魅力があったんだね!

そう。そこでしか会えない人もいたし、単純に楽しかったし、大会の構成とかも個性があって、すごい楽しかったな。

みんなが英語を話して英語学習へのモチベーションを高めたり、ディスカッションを通して気づくことがあったり、他の人の考え方に触れたり、そういうのを1日で提供できる場ってすごく素敵だなって、イベント自体の魅力をすごく感じてて、そういうのを享受できるっていうのもまた魅力でたくさん参加してたよ。

チーフになる決意

ー他の大学が主催する大会にたくさん参加したことが、チーフになる決意のもとになったの?

いっぱい大会に行ったからこそ、自分の大学のE.S.S.ならではの魅力が一番わかると思ったし、それを取り入れることで、より参加するみんなが何かを得られる大会を作れると思ったから、チーフになろうって思った。

私はいっぱい「他大ディス」に行ってたから、良い大会が作れると思ったし、作りたいと思った。

▲サークルの仲間たちと。

仲間との衝突:頭を悩ます日々

仲間を失うつらさ

ーそんな意気揚々としたMariaさんを襲ったのは、メンバーとの衝突でした。

良い大会を作ろうっていう意気込みでチーフになったのに、私との口論でひとりの大切なメンバーが自分たちの主催の大会1ヶ月前くらいにサークルをやめちゃって。

その子って話し合いのときに、私に意見をまっすぐぶつけてくれる唯一の子で。

その子の他には意見を私にぶつけてくれる子っていなかった。だからこそ、私もその子に意見をぶつけて、本当にしっかり話し合えた、と思ってた。方向性は違ったんだけど話し合えてよかった、って思ってた。

だけど、その話し合いの3日後くらいにやめてしまったの。

私は大会やるって決めてから、みんなとの信頼関係コツコツ築いてきたつもりだったのに、それが全部くずれた気がして、モチベーションを失いそうになった。「何のためにやってきたんだろう」みたいな。

私は色んなものの時間をさいて、全力で愛を注いでいるのに、何でこんなに伝わらないんだろうって。

仲間を失って気づいたこと

この出来事から色々と考えた。自分の振る舞い方とか辞めた子の振る舞い方とか。その子と私って考え方が相容れなかったから衝突してしまったんだけど、考え方とか振る舞い方とかが全く違うその子だからこそ、その子から学べることもあった。

特に、周りの人を頼ることの大切さ私は周りを頼るのがすごく苦手なの。

「あの子は別のサークルもあるし、他のことも頑張ってるし」とか考えてると、人に任せる、頼るっていう勇気を出せなかった。

だから仕事も結構自分でやっちゃうことが多かった。そうすると、みんながモチベーションを失っていって、なんというか、自分が頑張れば頑張るほど、自分が孤立していくような感じがした。

 

一方、口論をしてしまった子は、みんなを巻き込んで作業をする能力にたけていたの。

それまで私が描くリーダー像は、どんなときも前向きに頑張って、つらいところや弱いところを周りに見せないっていうものだったんだけど、リーダーがみんなを頼れて、巻き込める方が組織としてうまくいくのかなとか色々考えさせられた。

私は突っ走ってたから、反省するところも多々。

でも「他大ディス」が、自分の大学内部がうまくいってないことのストレスを緩和してくれた。他の大学には、同じような悩みをもっている子がいたり、モチベーションが同じくらい高い子がいたり…。

そういう逃げ場じゃないけど、そういう場所があったのは本当によかった!

▲支えてくれたいろんな大学の同期と。

サークルへの思いとアドバイス

ーすべてが終わった今、サークルのことってどう思う?

やっぱりサークルやっててよかったなって。辛いこともあったし、メンバーと衝突したり、自分の弱点を痛感させられたり、苦しいこともあったけど、紛れもなく私の大学生活のハイライトだったなって。

青春だったなって。写真とかみるとさ、エモくなるよね(笑)。

とにかく、めっちゃ好きだったんよね(笑)。

 

ー最後に何かこの記事を読んでくれる人に勇気を与えるアドバイスをください!

自分が与えられた機会に思い切って飛び込んでみること。私も最初に先輩に誘われた他大ディスに参加しなかったら、チーフなんてやってなかったかもしれないし、サークルなんて辞めてたかもしれない。

挑戦してみないとわかんないことが絶対ある。飛び込んでみたり思い切ってしてみると、そこにやりがいを感じられるかなって思う。与えられた機会があったら、飛び込んでみて!どうにかなるから。

まりあさんのお話、いかがだったでしょうか。

たくさんの苦悩があったことが伺えますが、そのひとつひとつから学びを得ているところが素晴らしいところだなと感じます。また、インタビューを通して、サークルへの愛が伝わってきました。

一歩踏み出して、心から「好き」といえるものを見つけるための、「手がかり」になりますように。

Writer: おなべ

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