第12弾は、我らがcrews×cluesのメンバー、河内ななみさんにインタビューをしました!
ななみさんは津田塾大学に通い、大規模テニスサークルの幹部として活躍をしていました。常に明るい笑顔で周囲からの信頼も厚いななみさん。しかし休学をして行く予定だった今年度の留学はコロナの影響で中止に。そんな中でも前向きに挑戦を続ける、その笑顔の裏側を覗いてみました。
今回はテニスサークルでの苦労から教訓、様々なお話を伺いました。
テニスにはもう燃え尽きた
ー大学でテニスサークルに所属していたのだよね!今までにテニスの経験はあったの?
中高6年間硬式テニス部だったよ!
ーずっとテニスをやってきて、その流れで大学でもテニスサークルに入る予定だった?
最初はもうテニスはいいかな、と思っていたんだ。中学では週5日部活動があって、副部長を務めていたし、顧問の先生もすごく厳しくて怖くて(笑)高校では、顧問の先生は怖くなかったけれど週6日練習があって、部長も務めて、テニス部に捧げた6年間だったの。その影響で高校を卒業した頃にはもうテニスに燃え尽きていて…。大学では、何かテニス以外の新しいことをやりたいな〜と考えていたよ。
ーそんな気持ちの中、どうしてテニスサークルに入ることを決めたの?
大学に入学してから久しぶりにテニスをして、やっぱり楽しい!と思ったからかな。単純だよね(笑)テニス以外でも競技ダンス部や体育会のアメフト部のマネージャー、海外ボランティアのサークルも、お話を聞きに行ったりしたけど、結局テニス中心でサークル探しをしていたかも。
ーその中で所属しているサークルを選んだのはどうして?
きっかけは私のサークルが行なっていた履修相談に参加したこと。そこで話した2つ上の先輩に同じ学科ですごく趣味が合う人がいて、大学の勉強のことも相談できて頼らせてもらったし、趣味の話も思いっきりできて楽しかった。
他の先輩と話した時も、他のサークルの先輩と話した時よりも会話がすごく盛り上がって、魅力的な先輩が多いな~と思ったのが決め手!
あと、入部の候補に上がっていた別のテニスサークルは、練習量が多いことが懸念点だったの。中高の部活経験から本気のテニス生活には燃え尽きてたから、大学では楽しむ程度にテニスがしたかった。今のサークルは自由度が高くて、自分の好きな熱量でテニスをすることができるよって言われて。
自分の気持ちに合わせて活動ができるって、燃え尽きていた私にとって本当に重要なポイントだったんだ。それに加えて、部費がお手頃価格なのも魅力的だったな。
▲合宿中の様子
ー結果として、今のサークルに入ってよかったと思う?
思う!人数が多いから(300人規模!)、サークル内だけでかなり人脈が広げられた。そして現役のサークル員はもちろん、OBOG、他のテニスサークルの人たちなど、自分の予想以上に多くの人と関わりが持てたサークル生活だった!そんな風に様々な人と関われたからこそ、コミュニケーションスキルをあげることができたと思うし、多種多様な考えに触れて視野を広げられたと思う。
あとはメンタルが強くなったかな。幹部を務めていたから、大人数の前で連絡事項を話したりすることはあったし、幹部に就任するときも引退するときもスピーチがあったの。
そういう経験は貴重で、心の支えになった。例えば授業でプレゼンをするときに「私は100人以上の人たちの前で話せたから、数十人しか見てないこのプレゼンは余裕でこなせるはず!自信持って!」って自分を勇気付けたり(笑)「これを乗り越えたから大丈夫だ」って思える経験があることは人生において重要になるんじゃないかな。
合うか合わないかの見極めは大切!
ー幹部って、大規模サークルでやるの大変じゃなかった?
そうだね(笑)私が担っていた役職は、イベントや合宿で使用する道具を揃えたりする業務でがあって、「え、紙皿500枚用意するの!?」「合宿用に洗剤5箱は用意しなきゃ…。」とか!(笑)1つひとつ規模が大きくて衝撃的だったなぁ。あと、部員数が多い分、サークルに自分の存在価値があるのか…という話を耳にしたり、実際に相談に乗ったこともあるよ。
ー人数が多いからこその苦労とかってたくさんありそう…!
もちろん、人数が多い分性格が合わない人もいるし、たくさん来る人もいれば全然来ない人もいた。でも人数が多いからこそ、関わりたくない人とは関わらないという選択もできる。少人数のコミュニティだと嫌でも関わらなきゃいけないって場面があると思うんだ。
私の場合、人数が多いからこそ同じ趣味の人、話や価値観が合う人を見つけられたから、その点では大規模サークルが自分に合っていたんだと思っている。テニスサークルだけれど、テニスではない趣味などの面で深い関わり方ができたよ。
だから、サークル員みんなと仲良くしようと頑張りすぎてしまう人や、自分の存在価値を強く気にする人は大規模サークルはあまり向いていないかもしれない。小規模のコミュニティで、一人ひとりとしっかり関わることができて、自分が埋もれない環境の方が適していると思うな。
ー総じて、サークル選びで大事だと思うことは?
サークルの雰囲気や所属している人の人柄をきちんと見て、自分に合っているか考えること。どこかのコミュニティに属するなら、居心地が良くて、心の底から楽しめる場所にしなきゃね!
▲点を取って仲間とハイタッチをする様子
もし、やり直せるならー。様々なことに触れたい。
ーもし大学生活をやり直せるとしたらどうする?また同じサークルに入るかな?
入ると思う。ただ、ひとつに絞ることは絶対にしない!
3年の途中からほかの団体(フェミニズム系)にも入っていたんだ。ジェンダー系の学問に興味がある人たちで集まり、テーマトークをしたり、読書会、映画観賞会をしたりしたよ。
私にとってその団体での活動はとても有意義なものだったの!内に秘めていた自分の考えや意見が、周囲の人の意見を聞くことで整理されたりして。そして最初から意見が否定されることなく、まずは受け入れてもらえる環境だったの。私はこういう場所が居心地が良いと感じるんだと認識したと同時に、今まで自分の意見を言えずにいたということに気付けた。
テニスサークルとは方向性が全く異なるその団体での活動を重ねていくうちに、自分がいかに狭い世界で生きていたのか、そして自分自身のことを全く理解していなかったと強く感じたんだ。そのサークル独自の考えや風潮が、どのサークルにもあると思う。
テニスサークルにいるだけでは分からなかった「偏った考え」にも、新たな団体に属することで気付くことができたの。私の場合、今までは嫌なことを言われても笑ってごまかしたりすることがあったけど、そうやって無理することないって気付けた。
周りがどう思うかということばかり気にしていたけれど、自分の意見を、自分の正直な気持ちを、もっと大切にしようって思えた!
新しく別の団体に参加したことで、自分が見落としていたとても重要なことに気付くことができたよ。「ここなら自分が成長できそう!」直感的に思ったあのときの気持ちは間違えてなかった。もし今、気になる団体があるけれど参加する勇気が湧かない、と考えている人がいたらぜひ行動にうつしてほしいな。
所属している人が魅力的だと思ったらなおさら!少しの勇気で、自分の視野や考え方は大きく広がるし、深い自己理解に繋がると思う。
(ちなみにクルーズのことが気になっている方がいたらぜひ一度説明を聞いてほしいです!自他共にメリットのある活動ができるし、メンバーも素敵な人しかいません!)
ー最後にこの記事を読んでいる人たちにメッセージを!
サークルの話とは全然関係ないし長めのメッセージになるけどいいかな?(笑)
立ち止まることの重要性を知ってほしいです。私は、休学して留学する予定だったけれどコロナの影響で諦めることになりました。留学に行けることを願って、休学を取り消さなかったため、結果的に「ただ大学4年の1年間を休む」という状態になってしまいました。
今この話をしているときも泣きそうになるくらい悔しくて、「大学を休学してて、それでいて日本にいて、何してるんだろう」って何回思ったか分からない。同期は大半の人が来年度から社会に出たり進学したりするのに私は……と自分で自分を責めて、苦しい思いをしたりしてました。
そんな時に父親から「今までの大学生活はせわしなかった印象があるから、この1年は立ち止まって自分を見つめ直す時間にしてもいいんじゃないかな。」と声をかけてもらいました。この言葉でハッとなって。私は勝手に「立ち止まること=悪いこと」だと考えていたことに気付かされました。多分今まで何かしらに全力投球しているノンストップな学生生活を送っていたから。
そこで、立ち止まって考えてみたんです。自分はこの時間を使って何がしたいんだろうって。そして「新しいこと/背を向けてきたことに挑戦する」という気持ちが真っ先に出てきました。実際に、留学に行ける可能性がまだあるときは自分に合った英語の勉強方法を探りながら毎日勉強したり、任意でゼミに参加させてもらい卒論を進めたり、気になった資格の勉強をしたり、ずっと背を向けてきた自炊や筋トレをしたり(ダイエット成功しましたよ〜!笑)、新しいアルバイトを始めたり…。
そして今、「クルーズ」という、やりがいのある、大きな新しい挑戦ができています。
どん底で先が見えなかった時に、立ち止まって考えたからこそ、充実してると言える今があります。今の大学生、特に1年生はひとりでいる時間が多くなると自分だけ置いていかれていると感じることがあるかもしれません。しかしそんな今だからこそ、自分を見つめ直してみて欲しいです。そして自分が大切にしたい気持ちは何か気付けたら、その気持ちに従って行動してみてください。きっとうまくいく!!!
常に笑顔で話してくれたななみさんですが、大規模サークルでの幹部にはとても苦労をしたはず。そんなななみさんの言葉だからこそ、今大変な状況にある人には伝わることがあると思います。
「立ち止まっていることに焦らないで」
様々な壁に衝突し、そのたびに考えて来たからこそわかる「立ち止まることの重要性」を伝えてくれました。
この記事を読んだ皆さんにはぜひ、周りと比べて焦るのではなく、自分と向き合うことで、私たちクルーズと一緒に自分の目指す理想の自分を追い求めていきましょう!
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