【課外活動】 比類なき行動力の源泉とは?ー充実した学生生活を送るためにー

サークル活動

今回の先輩大図鑑は、津田塾大学英語英文学科4年のRunさんこと五ノ井 蘭(ごのい らん)さん。

蘭さんは、大学4年間を通して海外インターン、英語教室やサークル活動、学生団体などさまざまな課外活動を行ってきました。たくさんの活動にどのような思いで参加してきたのか、蘭さんの行動力の源泉はどのようなものなのかお話していただきました。

「英語」と「コミュニケーション」を突き詰めた課外活動

ー蘭さんは、これまでにたくさんの課外活動に参加してきたとお聞きしています。具体的にどのような活動に参加してきたのでしょうか。

まずは、1年生の夏に留学に行きたいと思ったんだけど、探し始めたときには募集がもうほぼなかったの。だから、2泊3日とかの小規模なボランティアにいくつか参加して、バイトとかしてたらあっという間に夏が終わってた。

でも「このままじゃダメだ」って思って大学の課外活動を紹介してくれるセンターに通って、春休みの2ヶ月間ボストンの語学学校(EC Boston)でインターンをすることに決めたの。

もちろん海外に行きたいっていうのと、当時教育や観光に興味があって、語学だけじゃないものを学べたら良いなって思ってそのインターンにしたよ。

インターン先の仲間と

ー1度は海外留学のチャンスを逃してしまった蘭さんですが、小さいボランティアに参加したり、積極的に次のチャンスを掴もうと行動したりする姿が印象的です。春休みに海外インターンのチャンスをつかんだ蘭さんは、様々な気づき・学びを得て帰国します。

EC Bostonでのインターンでは主に語学学校の受付をやったんだけど、毎週入れ替わる生徒さんのWelcome/ Farewell partyやその他イベントの企画運営にも関わらせていただいたよ。

そこで生活していくうちに、やっぱり今の時代、英語はコミュニケーションのために不可欠だし、英語ができるだけで仕事の幅が大きく広がるっていうことを強く感じた。

 

生徒さんは、私より年上のビジネスマンがほとんどだったんだけど、もっと良い仕事につくために必死で勉強してた。こういう人たちとの出会いを通して、英語とかコミュニケーションについて色々考えさせられたんだよね。

なんで自分は英語や英語学を勉強しているのかとか、英語を教えるって楽しいな、コミュニケーションできるって素晴らしいとか…。実際にインターンに参加するまではそんなこと考えたことなかったんだけど、そういう気づきや学びが得られたから、この経験は自分にとってすごく大きかったなって思う。

インターン先のスタッフさんとの写真

ーインターンを通して、英語やコミュニケーションに対する意識が高まった蘭さん。帰国してからは、どのような活動に参加したのでしょうか?

2、3年生の夏には、東京都小平市内の小・中学校で、英語の授業補助をしたよ。2年生のときは、英語の発音を教えたり、人数が奇数のクラスのペアワーク相手になったりして、子どもたちに英語が通じたっていう経験をしてもらえるようにサポートしてた。

3年生になると、少しレベルが上がって、スライドを作成して子供たちの前でプレゼンテーションをしたり、外国から来日したばかりで日本語がわからない子の通訳をさせてもらったりもしたよ。

その子は英語ができたから、主に道徳の内容のフォローとか他の子どもたちとのコミュニケーションの補助をしたよ。そのとき、「自分ってこういうふうに役立てるんだ」って思った。

 

ー英語を使った新たな自分の活かし方を学んだ蘭さん。サークル活動としても英語と子どもに関わっていたそうです。

英語のひろば」っていう団体にも1年生のときから所属していたよ。メイン事業は、夏の英語劇。学生が台本、衣装、照明、背景のセットを作って、小学生が1週間でセリフを覚えて発表するっていうプログラム。1年生のころはあまり積極的に参加してなかったけど、2、3年生では台本を作ったり、照明を担当したりしたよ。

▲夏の子ども英語劇の様子

4年生では、zoomを使ってストーリーテリング(朗読劇)っていうのをやったんだけど、とてもうまくいって、1つの達成経験になった。他に国際交流事業もあって、日本の中・高校生と留学生をつなぐ活動をしているよ。

夏の英語劇で使用する照明器具と蘭さん

ー1年生から様々な課外活動に熱心に参加し続けている蘭さん。課外活動を通して、様々な学びや気づきを得たり、自分自身の成長を感じられたりしたようです。

「英語」への探究心と更なる成長を求めて

今までたくさんの活動についてお話していただきましたが、その全てに通じるのは、「英語」という軸。そもそも、蘭さんが「英語」に関心を持ったのはいつ頃なのでしょうか?

小学1年生のとき初めて海外旅行でアメリカに行って、言葉って違うんだなとか、勉強しないとなって思ったの。父が結構旅行に連れて行ってくれる人だったから、それからも何回か旅行をするうちに、母語が異なる人に話が通じるって面白いとか、日本語ってメジャー言語じゃないんだなとか思ったりした。

そのときは、「英語って楽しい」くらいの関心度合いだったかな。それから、高校1年生のときに、東京外国語大学のオープンキャンパスで体験授業を受けて、「うわ〜、ことばっておもしろ〜!」って思って、東京外国語大学を志望校にしようと思ったし、言語学やりたいって思った。そこから本気で英語の勉強を始めた。

 

それからなんで英語をずっとやってきたかっていうと、やっぱり一番自分が楽しいと思えるからかな。ずっとピアノやってきましたとか、サッカーやってきましたとかそういう人がいると思うけど感じ。私にとっては、それが旅行や英語だったから、それを一番の武器にしたいなって思ってずっと関わってきたの。

 

ー海外旅行の経験や、東京外国語大学でのオープンキャンパスなどが、蘭さんが「言語」、なかでも「英語」の虜になる原因だったんですね。

また、英語の使用有無にかかわらず「新しい人との関わり」についても漠然と興味を抱いていたようです。そんな英語好きの蘭さん、最近は「英語」という軸からそれた活動にも熱中しているとか…。

 

最近は、学生団体WAKŌDOで活動しているよ。「若者の学び・成長の文化を創造し、世代を牽引する志導者の輩出」っていうビジョンで活動している団体で、その人の自己実現に向けてイベントをやる感じで、各々好きなことをやってる(笑)

WAKŌDOの合宿の様子(写真撮影時のみマスクを外しています)

ーこれまで一貫して「英語」に関係のある活動をしてきた蘭さんが、「英語」と関係ないこの団体に入っているのは、何か特別な理由があるのでしょうか。

自分の夢とか、やりたいことである「英語」っていうのを考えたとき、この団体は「英語」と全く関係ないし遠回りなのかなって思うこともある。でも今は「価値観の拡張」と、「自分自身の成長」を求めてこの団体に入っているの。

自分が通っている津田塾大学はすごく好きな環境だけど、女子大だし私立だからちょっとお嬢様な人が多めな印象があって。

 

一方でWAKŌDO
は、大学とか関係ないし、男性が多めで体育会系も多いし、自分の価値観を広げられるって思ったの。津田塾大学はすごく好きな環境だけど、私立の女子大ということもあって小規模な環境ではあるから、より大学の外の世界を観ることが大切だって思って。

私は将来的に学校教員として公教育に関わりたいと思っているから、さまざまな人の価値観に触れておきたいと思っている。

あとは、学生のうちから色んなことをさせてもらえるこの団体に魅力を感じたし、日々身を置く場として、やる気がある人と一緒にいたい、切磋琢磨する人が欲しいって思って、この団体で頑張っているよ。

 

ー「英語」に直接関連がなくても、将来の夢に向かって必要なことは何か考え取捨選択し、積極的に行動していく蘭さん。今までたくさんの活動について振り返っていただきましたが、それぞれの活動は、どのようにして見つけたのですか。

英語系の活動は、主に学外学修センターっていう課外活動を紹介してくれる大学の機関を経由して参加したよ。

WAKŌDOは、3年生のときのインターンシップで出会った人とのつながりを通して知った。実は2、3年生のとき、就活もガツガツやってて、そのときの人とのつながりで。

3年生の3月頃から、コロナでバイトもできないし、人とご飯に行くこともできないっていう暇な時間ができて、そのとき人とのつながりって大事だなって改めて考えてたんだよね。そういうときにちょうどその人のつながりで参加した勉強会があって、WAKŌDOのことを知ったの。

それからどんどんつながっていって、最初は参加者側だったんだけど、「運営側に入った方がもっと早く成長できるよ」って言われて、納得して今年の7月に入った。やっぱり参加者だと受け身だから、運営に入ればもっと自発的、主体的になれるなって思って。

 

ー複数の課外活動に加えて、就職活動もいち早くはじめていた蘭さん。この、前へ前へと進んでいく行動力が、蘭さんの魅力ですね。この行動力についてご自身はどう考えているのでしょうか。

私自身がしっかり行動したら、アクティブに行動する人が自然と近くに集まってくるっていうか。みんなもそうじゃない?自分が何か前に向かって行動してたら、同じように一緒に走ってくれる人っているじゃん。家の中でも楽しく生きていけると思うけど、自分から外に向けて行動したら、そういう人が近くにいる状況が自然と生まれると思う。

「人生で何らかの接点を持つ人が30000人。学校、仕事などを通じて近い関係になるのが3000人。親しい会話ができる関係が300人。友だちと呼べる関係が30人。親友と呼べるのが3人。」っていう言葉があるんだけど、私はその限られた輪のなかに色々な価値観を持っていたり、色んな専門を持っていたりする人がいたら良いなって思ってて。

将来、教員になったときにも、いろんな価値観を持っている人のことを知ってたら、話せることも増えてかっこいいなって思ってる(笑)。

 

ー最後に、下級生に向けて、アドバイスをお願いします。

今の大学生は、SNSをフル活用して情報を集めるしかないと思う。オンラインになって偶然の出会いは失ってしまったけど、オフラインでもオンラインでも、自分から行動しないと何も始まらないっていうことは変わらない。

もちろん、安全には気をつけながら、信頼できる情報を集めて、何かに参加してみると一歩踏み出せるようになると思います

自分の好きなこと、そして夢のために、さまざまな課外活動に奔走してきた蘭さん。今後も、教員になるという夢に向けて、積極的に行動していくことでしょう。

この記事を読んだ方が、蘭さんの行動力に感化され、夢に向けて、そして、好きなことを探究するための一歩を踏み出す「きっかけ」を掴んでくれたら嬉しく思います。

コメント

  1. […] 【課外活動】 比類なき行動力の源泉とは?ー充実した学生生活を送るため… […]

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